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名優アンソニー・ホプキンスの集大成『ファーザー』5月公開へ

アンソニー・ホプキンスの役者人生の集大成としてアカデミー賞有力候補と目されている『The Father』(原題)が、『ファーザー』として5月に日本公開が決定した。

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『ファーザー』 (C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF  CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION  TRADEMARK FATHER LIMITED  F COMME FILM  CINE-@  ORANGE STUDIO 2020
『ファーザー』 (C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE-@ ORANGE STUDIO 2020
  • 『ファーザー』 (C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF  CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION  TRADEMARK FATHER LIMITED  F COMME FILM  CINE-@  ORANGE STUDIO 2020
  • アンソニー・ホプキンス-(C)Getty Images
  • オリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』) (C) Getty Images
アンソニー・ホプキンスの役者人生の集大成としてアカデミー賞有力候補と目されている『The Father』(原題)が、『ファーザー』として5月に日本公開が決定した。

本作は、世界30か国以上で上演された傑作舞台の映画化。先日12月31日に83歳を迎えたホプキンスが自身と同名、同年齢、そして同じ誕生日の認知症の主人公を演じている。

2020年のサンダンス映画祭で初お披露目されるや、「圧倒的実力で早くも2021年の賞レースに躍り出た。彼を凌駕する俳優はいないだろう」(THE GUARDIAN)と喝采を浴び、「ロッテントマト」では100%の満足度を記録(1月12日時点)。

アカデミー賞前哨戦となる賞レースでは、ボストン映画批評家協会賞、フロリダ映画批評家協会賞でホプキンスが主演男優賞を受賞しているほか、4つの受賞、41のノミネート。過去5回のノミネートを誇るアカデミー賞で『羊たちの沈黙』(91)のレクター博士役以来、30年振りの受賞を推すメディアもある。

アンソニー・ホプキンス-(C)Getty Images
また、ホプキンス演じる父を介護する娘を繊細に演じたのは、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマン。彼女の演技も高く評価され、アカデミー賞助演女優賞候補入りが有力視されている。

オリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』) (C) Getty Images
年齢と共に誰もが経験する喪失と親子の愛を、記憶や時間が混迷していく父の視点で描くという本作。迷宮に足を踏み入れていくような戸惑いと、愛する家族が自身を忘れてしまう切なさ、人間味から滲み出るユーモアなど、様々な感情を重層的に呼び起こしながら、誰にとっても他人事ではない、老いることへの不安や関係性が変わっていく親子の愛情を描いている。

『ファーザー』 (C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF  CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION  TRADEMARK FATHER LIMITED  F COMME FILM  CINE-@  ORANGE STUDIO 2020
この物語を手掛けたのは、ロンドンのタイムズ紙が「現代において最も心躍る劇作家」であると謳う、フランス人のフロリアン・ゼレール。原作である舞台作品は、フランス演劇界最高位のモリエール賞で脚本賞を受賞し、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界30か国以上で上演。ゼレール自身が長編初監督作としてメガホンをとり、『危険な関係』でアカデミー賞を受賞した脚本家クリストファー・ハンプトンが共同脚本を務める。

『ファーザー』は5月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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