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『カオス・ウォーキング』はSNS世代こそ必見、心の声がダダ漏れの“ノイズ”を巡る物語

『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドと『スター・ウォーズ』シリーズのデイジー・リドリー、さらに“北欧の至宝”マッツ・ミケルソン出演『カオス・ウォーキング』。カギを握るのは、〈ノイズ〉と呼ばれる不可思議な現象

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『カオス・ウォーキング』(C)2021 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
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『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドと『スター・ウォーズ』シリーズのデイジー・リドリー。大ヒット人気作品で一躍スターとなった2人が初共演し、さらに“北欧の至宝”として映画ファンから愛されるマッツ・ミケルセンらが出演することで話題の『カオス・ウォーキング』

本作でカギを握るのは、スーパーヒーローのようなパワーでも、特別なギミックでも、もちろんフォースでもなく、〈ノイズ〉と呼ばれる不可思議な現象だ。その〈ノイズ〉を紐解きながら、気になるストーリー、キャラクターに迫った。

男性の心の中の声が“ダダ漏れ”…!?
斬新な世界観に魅了される


物語の舞台は、それほど遠くない未来。人類は環境汚染によって暮らせなくなった地球を旅立ち、新世界<ニューワールド>と呼ばれる新天地に辿り着く。ニューワールドではなぜか女性だけが死に絶え、残された男性たちは自分の思考や想像が〈ノイズ〉としてさらけ出されることに悩まされていた。

ニューワールドのプレンティスタウンで生まれ育った、最も年齢の若い青年トッド(トム・ホランド)は、ある日、地球からやってきた1人の女性ヴァイオラ(デイジー・リドリー)と出会う。初めて目にする女性に思わず好奇心をくすぐられたトッドは、〈ノイズ〉によって自身の驚きや戸惑いが露わになりドギマギ。厄介なのは、感情が高ぶれば高ぶるほど〈ノイズ〉を抑えられなくなること。他人にさらけ出された緊張や恐れ、不安といった“弱さ”は周囲から揶揄されたり、嘲笑されたりするきっかけにもなりかねない。

原作となったパトリック・ネス著「心のナイフ」〈混沌(カオス)の叫び1〉 の初版が発行されたのは2008年。だが、〈ノイズ〉という名の“ナイフ”によって巻き起こる諍いや混乱は、相手にどんな影響を与えるのか、どんな反応が返ってくるのか、その先まで考え及ばずに発信してしまいがちなSNS社会の映し鏡のようでもある。

だからこそ、プレンティスタウンの男性たちの〈ノイズ〉の騒がしさにヴァイオラは警戒心を抱く。一方、ヴァイオラからは〈ノイズ〉が見えないため、住民たちは彼女を巡ってますます苛立ちを募らせていく。彼女を守ろうとするあまり〈ノイズ〉が饒舌になるトッドと、あえて寡黙を貫くヴァイオラ。この対照的な2人は、逃避行の果てにお互いの孤独な境遇と真っ直ぐな意思にシンパシーを感じ合うようになるが、やがて衝撃の事実をも知ることになる。

豪華キャストが勢揃い!
それぞれのキャラクターを徹底解剖



トッド 成長を遂げる<ニューワールド>の最も若い青年


毎日代わり映えのない日々を送るトッドは、ヴァイオラとの出会いによって次第に成長を見せていく青年。〈ノイズ〉のせいで情緒が不安定な大人たちを冷めた目で見ながらも、〈ノイズ〉をコントロールできない自身に焦燥する。自分の名を繰り返し唱えては、ヴァイオラにも、ほかの大人の男性たちにも “本音”を悟られないように努める姿はいじらしい。

そんなトッドを演じるのは、新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』やアクションアドベンチャー『アンチャーテッド』も控える人気俳優であり、そのイノセントなキャラクターで“世界の孫”とも呼ばれるトム・ホランド。彼の身体能力の高さは定評があり、本作でもヴァイオラのために立ち上がるタフな一面も見せている。原作ファンがお気に入りの愛犬マンチーとのバディは映画でも顕在で、犬好きで知られるトムにぴったりだ。

ヴァイオラ 新時代の女性SFアクションヒーロー誕生


<ニューワールド>を偵察にきたものの、宇宙船が不時着してしまったヴァイオラ。〈ノイズ〉を発しない彼女は、考えが読めないため男性たちから疎まれる存在だ。何とかして“本船”と連絡を取らなければ、秩序とは名ばかりのこの惑星に取り残されてしまう。だが、ヴァイオラは決して屈しない。トッドとの逃避行の第一歩は彼女の勇気と機転から始まるのだ。

そんなヴァイオラを演じるのが、『スター・ウォーズ』シリーズのレイ役で知られるデイジー・リドリー。かつて『フィフス・エレメント』でミラ・ジョヴォヴィッチが演じたオレンジ髪のリー・ルーを彷彿とさせるようなウェアや、ボブのブロンドヘアには要注目。最悪の状況でも諦めない姿は新時代の女性SFアクションヒーローの誕生を思わせる。

プレンティス 圧倒的カリスマの陰にある権力欲


そして、自分の名前を冠した開拓地=プレンティスタウンの支配者であるプレンティスを演じるのが、マッツ・ミケルセンだ。テンガロンハットに毛皮のコート、顔には大きな切り傷があり、まるで西部劇の無法者のよう。男性の誰もがダダ漏れになってしまう〈ノイズ〉を唯一コントロールでき、トッドにも影響を与える謎の存在を、マッツはワイルドかつ、迫力たっぷりに演じている。

また、 アーロン牧師と呼ばれる元司祭を演じるのは、『グローリー/明日への行進』『インターステラー』 のデヴィッド・オイェロウォ。プレンティスタウンの不穏な秘密を知る彼のノイズは、怒りや後悔に満ち、まるで炎のような赤い色をまとっているのが特徴的。

さらに、『ハリエット』でアカデミー賞ノミネートされたシンシア・エリヴォも存在感を発揮。『ジュマンジ』シリーズのニック・ジョナス、『ゴジラvsコング』のデミアン・ビチルら豪華俳優が脇を固めている。

「人の心の在り方に切り込む」
ひと味違うSFの世界に魅せられる人続出


公開に先駆け、ひと足先に実施された特別試写会では、トムとデイジー、マッツら映画ファン垂涎の豪華俳優が織りなす新たなSFエンターテイメントや、本作を象徴する<ノイズ>の映像化に驚きや興奮の声が相次ぎ、「まだまだノイズの描き方、使い方を見たい」「語られてない謎も多く、早く続編観たい」など、早くも続編に期待するコメントがSNSに上がっている。

レビューサイト「coco」では、「心の声がそのまま聞こえちゃう男だけの社会で生きてきたトムホと宇宙船が墜落してきたデイジー・リドリーのボーイミーツガール…! 設定が特殊だけど面白かった!」「初めて目にした女性に恋しちゃったトッドの心の声…というか、取り繕うトムホの演技がひたすら微笑ましい」と、本作ならではの初々しい青春ラブロマンスの側面に注目するコメントが続々。

デイジーには「SF作品が似合う」「SWの時とは雰囲気が違ったので、その姿は新鮮」といったコメントが寄せられ、マッツには「安定の悪役」「その場の空気をグッと引き締める存在感」「マッツがマッツしてる」など、ファンからもお墨付きの声が。そんなマッツが、乗り越えなければならない“大人の男性”を演じるからこそ「自分自身の力で未来を切り開くトムホの成長性が頼もしかった」「トムホはこのトッド役にぴったりというかそのまんまのキャスティング」と、ぴたりとハマったキャスティングへの言及も多い。

また、「秘密も恋心も隠せず、彼自身の葛藤すら第三者に漏れてしまう。SFでありながらも人の心の在り方に切り込んだドラマ」「(現実世界で)もし見えるようになったら…? 面白そうな反面恐ろしくも感じた」と、<ノイズ>が人間にもたらす影響に触れた声も上がり、それぞれスクリーンで体験した新しいSF世界に “心の声”が溢れ出している。

『カオス・ウォーキング』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。

『カオス・ウォーキング』の公開劇場を探す
《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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