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【インタビュー】ピーター・ディンクレイジ、『シラノ』が今の時代に伝えるメッセージ「隠れず、恐れず、想いを伝える」

不朽の戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を原作にしたミュージカル映画『シラノ』で、主人公の剣豪シラノを演じたピーター・ディンクレイジにインタビュー。

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『シラノ』(C) 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
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もしも「ゲーム・オブ・スローンズ」の熱心なファンであれば、キャスト総出演のチャリティ番組で魅惑のバリトンを響かせる“ティリオン・ラニスター”を目にしているかもしれない。しかし、多数の人はピーター・ディンクレイジとミュージカル映画の組み合わせに新鮮な驚きを覚えたはず。不朽の戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を原作にしたミュージカル映画『シラノ』で、彼は主人公の剣豪シラノを演じた。

「僕がすべきは、物語を語るため歌にハートをのせること」


「僕にとっても新鮮で楽しい挑戦だった。ミュージカルは幼いころに出たことがあるだけだし、パンクバンドを組んでいた時期もあるけど、そのときは歌うというより叫んだり飛び跳ねたりしていた(笑)。だから、もちろん恐れはあったよ。でも、とても美しい脚本があり、心に響く楽曲もあった。その中で僕がすべきは、物語を語るため歌にハートをのせること。それなら、真のブロードウェイスターでなくとも務まると思ったんだ」。

「ボブ・ディランも、ジョン・レノンも、ポール・マッカートニーも、音楽を通して僕たちに何かを語りかけてきた。音楽は強い。間違いなくね。人に愛を伝えるときこそ、歌にのせるべきだ」ともリモート画面越しに語り、音楽と言葉の幸せな関係を説くピーター。「すべての曲が台詞の延長線上にあり、物語と歌がスムーズにつながっている」という脚本は、ディンクレイジ夫人でもある劇作家エリカ・シュミットが手掛けたもの。映画『シラノ』が製作される以前、好評を博した舞台版のシラノ役もピーターだった。

「舞台版はもっと抽象的で、歴史的背景が明確に描かれることはなかった。それに比べ、映画には17世紀フランスという時代がもう少し正確に反映されている。自由があるのは舞台も映画も同じだけどね。例えば、物語の中盤でシラノは戦地に行く。僕のようなサイズの人間が軍隊にいるのは幸いにも現実味のないことだけど、その展開は舞台にも映画にもある。あと、映画はより親密な作りになっていると言えるかもしれない。アップのショットもあるし、シラノ、ロクサーヌ、クリスチャンの関係により焦点があたっているから」。


《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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