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洗練されたファッションとインテリアに注目『林檎とポラロイド』”エフォートレス”な本編映像

新たなる才能との呼び声高いクリストス・ニク監督のデビュー作『林檎とポラロイド』より、本編映像が解禁された。

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『林檎とポラロイド』 (C)2020 Boo Productions and Lava Films
『林檎とポラロイド』 (C)2020 Boo Productions and Lava Films
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新たなる才能との呼び声高いクリストス・ニク監督のデビュー作『林檎とポラロイド』より、本編映像が解禁された。


>>『林檎とポラロイド』あらすじ&キャストはこちら

本作は、ケイト・ブランシェットもその才能に惚れ込んだという、第93回アカデミー賞国際長編映画賞ギリシャ代表に選出された話題作。

公開された映像は、記憶喪失の男が治療のための回復プログラム「新しい自分」に参加する間の仮住まいとして与えられた部屋の中でのワンシーン。部屋まで案内をしてくれた医師が行ってしまうと、早速ルームツアーを開始する男。まずはキッチン。用意されたフルーツかごにはオレンジが山積み…大好きな林檎はないようだ。続いて寝室のベッドのマットレスの具合、ライトのスイッチ、そしてサイドテーブルのポラロイドカメラとアルバムもチェックする。用意されたクローゼットの中身も念入りに確かめ、男の几帳面な性格が伺える。

仮住まいというだけあって必要最低限のものしか揃っていないが、ひとつひとつの家具、小物に至るまでどこを切り取っても洗練されている。家全体の色彩が統一されているのが特徴的で、キッチンではオレンジ、寝室ではアルバムの黄色い色味が、暖色に統一された照明に映え、部屋のポイントとなっている。リラックスしたムードの漂う照明は基本的に間接照明で、バー状のものやアーム上のものなどバリエーションも様々。

男の飾り気のないシンプルなファッションにも注目。長身を活かしたロングジャケットとハイネックの合わせ方が絶妙で、カラーもダークトーンながら真っ黒というわけではなく、インナーにはダークグレーを使用し抜け感を忘れない。淡い色味で統一された部屋の壁と、馴染みながらコントラストを見せているのも見逃せない点だ。

インテリアもファッションも、数年前からファッション業界を中心に注目されている「エフォートレス=気取らない(抜け感・こなれ感)」という言葉がぴったりのスタイルで、ニク監督の美的センスの光るワンシーンとなっている。

『林檎とポラロイド』は3月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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