【ヴェネチア国際映画祭2022】作品ラインナップ一覧

1932年に始まり、史上初の国際映画祭として最古の歴史を誇るヴェネチア国際映画祭。1895年から続くイタリア・ヴェネチアの国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレの一環として開催され、今年で第79回を迎えた。

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1932年に始まり、史上初の国際映画祭として最古の歴史を誇るヴェネチア国際映画祭。1895年から続くイタリア・ヴェネチアの国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレの一環として開催され、今年で第79回を迎えた。

目次

  • ヴェネチア国際映画祭とは?

  • コンペティション部門

  • アウト・オブ・コンペティション部門

  • オリゾンティ部門、オリゾンティ・エクストラ部門

  • クロスリアリティ(XR)部門


ヴェネチア国際映画祭とは?

毎年8月下旬から9月初旬にかけてヴェネチアのリド島を会場に、世界各地から選りすぐりの多彩な映画を上映され、今年は8月31日から9月10日まで開催される。

フランスのカンヌ、ドイツのベルリンと並び、世界3大映画祭の1つであり、コンペティション部門の最高賞である金獅子賞受賞作は、翌年開催されるアメリカのアカデミー賞において有力作品となることが多い。

監督賞にあたる銀獅子賞や審査員大賞、脚本賞、男優・女優賞や新人俳優賞などを設けたコンペティション部門のほかに、革新的な作品中心のオリゾンティ部門、新しい視覚メディア表現に注目するクロスリアリティ(XR)部門もある。また、映画史への理解を深める目的で古典の修復・上映や、新人監督育成ワークショップなど若者を対象にした企画もある。

コンペティション部門

映画祭のメインの部門で、世界初公開となる長編映画の新作の数々が最高賞の金獅子賞など各賞を競う。

📍注目ポイント

『ホワイト・ノイズ』ティーザー予告編 - Netflix

今年はノア・バームバック監督の『ホワイト・ノイズ』がNetflixオリジナルとして初のオープニング上映作となった。カンヌと異なり、Netflixと関係良好なヴェネチアらしく、『ブロンド』『バルド、偽りの記録と一握りの真実』など来年のアカデミー賞も視野に入れた同サービスの注目作が揃った。

2017年の金獅子賞受賞作『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ、アカデミー脚色賞ほか受賞の『ファーザー』のフロリアン・ゼレールの新作、イランで今年7月に禁固刑で収監されたジャファル・パナヒが5月に完成させた最新作も注目を集める。

斬新な作品を次々発表するA24製作・配給の『The Eternal Daughter(原題)』などと合わせて、ラインアップには写真家のナン・ゴールディンによる薬害抗議活動を追う『All The Beauty and the Bloodshed(原題)』などドキュメンタリーも含まれる。
ドキュメンタリー映画の名匠、フレデリック・ワイズマン監督によるフィクション『Un Couple』、同じくドキュメンタリー監督のアリス・ディオップも初のフィクション『Saint Omer』を出品。

映画祭前半では、『ハムナプトラ』などのブレンダン・フレイザーが劇的なカムバックを印象づけた『The Whale(原題)』も話題となった。

上映後のスタンディングオベーションに涙するブレンダン・フレイザー

🎥作品名/監督名一覧 23作品


  • Il Signore Delle Formiche(原題)/ジャンニ・アメリオ監督

  • The Whale(原題)/ダーレン・アロノフスキー監督

  • ホワイト・ノイズ/ノア・バームバック監督

  • L’immensità/エマヌエーレ・クリアレーゼ監督

  • Saint Omer(原題)/アリス・ディオップ監督

  • ブロンド/アンドリュー・ドミニク監督

  • Tár(原題)/トッド・フィールド監督

  • LOVE LIFE/深田晃司監督

  • バルド、偽りの記録と一握りの真実/アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督

  • アテナ/ロマン・ガヴラス監督

  • Bones and All(原題)/ルカ・グァダニーノ監督

  • The Eternal Daugther(原題)/ジョアンナ・ホッグ監督

  • Shab, Dakheli, Divar(原題)(Beyond The Wall /英題)/ヴァヒド・ジャリルヴァンド監督

  • イニシェリン島の精霊/マーティン・マクドナー監督

  • Argentina, 1985(原題)/サンティアゴ・ミトレ監督

  • Chiara(原題)/スザンナ・ニッキャレッリ監督

  • Monica(原題)/アンドレア・パラオロ監督

  • Khers Nist(原題)(No Bears /英題)/ジャファル・パナヒ監督

  • All The Beauty and The Bloodshed(原題)/ローラ・ポイトラス監督

  • Un Couple(原題)/フレデリック・ワイズマン監督

  • The Son(原題)/フロリアン・ゼレール監督

  • Les Miens(原題)/ロシュディ・ゼム監督

  • Les Enfants des Autres(原題)/レベッカ・ズロトヴスキ監督

アウト・オブ・コンペティション部門

過去にヴェネチア映画祭に参加した監督の新作など、注目すべき大作を中心に、短編やドキュメンタリーも含めてラインナップ。

📍注目ポイント

映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』日本版予告

ヴェネチアで人気の高い黒澤明監督の『生きる』を、本年コンペティション部門で審査員を務めるカズオ・イシグロの脚色で映画化した『Living(原題)』、監督と主演男優のロマンスや主演女優との不仲説などゴシップで賑わせた『ドント・ウォーリー・ダーリン』、フィリピンの巨匠ラヴ・ディアス、ミュージックビデオ監督や著名人のポートレイト写真を手がけるフランチェスコ・カロッツィーニの新作、2020年に亡くなった韓国のキム・ギドク監督が2019年にキルギスタンで撮った遺作が上映された。

ウォルター・ヒル監督の久々の西部劇『Dead For Dollar(原題)』のほか、『タクシー・ドライバー』の脚本や監督作『魂のゆくえ』などの名匠ポール・シュレイダー監督の新作『Master Gardener(原題)』も上映され、シュレイダーは生涯功労金獅子賞を授与された

ドキュメンタリーでは、オリバー・ストーンがフランス、ロシア、アメリカの原子力産業にエコロジーの視点から肉薄する『Nuclear(原題)』、ウクライナを拠点とするセルゲイ・ロズニツァが1946年に当時ソ連だったキーウで行われた戦争裁判記録映像から構成する『The Kiev Trial(原題)』ラース・フォン・トリアーとニコラス・ウィンディング・レフンによるTVシリーズ2本も上映された。

🎥作品名/監督名一覧


【フィクション】10作品

  • The Hanging Sun(原題)/フランチェスコ・カロッツィーニ監督

  • Kapag Wala Nang Mga Alon(原題)(When The Waves Are Gone/英題)/ラヴ・ディアス監督

  • Living(原題)/オリヴァー・ハーマナス監督

  • Dead for A Dollar(原題)/ウォルター・ヒル監督

  • Ko~ne Taevast(原題)(Call of God/英題)/キム・ギドク監督

  • Dreamin’ Wild(原題)/ビル・ポーラッド監督

  • Master Gardener(原題)/ポール・シュレイダー監督

  • Siccità(Dry)/パオロ・ヴィルズィ監督

  • Pearl(原題)/タイ・ウェスト監督

  • ドント・ウォーリー・ダーリン/オリヴィア・ワイルド監督

【ノンフィクション】9作品

  • Freedom on Fire: Ukraine’s Fight for Freedom(原題)/エフゲニー・アフィネエフスキー監督

  • The Matchmaker(原題)/ベネデッタ・アルジェンテリ監督

  • Gli Ultimi Giorni Dell’umanità(原題)/エンリコ・ゲッツィ、アレッサンドロ・ガリアルド監督

  • A Compassionate Spy(原題)/スティーヴ・ジェームズ監督

  • Music for Black Pigeons(原題)/ヨルゲン・レス、アンドレアス・コーフォード監督

  • The Kiev Trial(原題)/セルゲイ・ロズニツァ監督

  • In Viaggio(原題)/ジャンフランコ・ロージ監督

  • Bobi Wine:Ghetto President(原題)/クリストファー・シャープ、モーゼス・ブウェイヨ監督

  • Nuclear(原題)/オリバー・ストーン監督

【シリーズ】2作品

  • Riget Exodus(原題)/ラース・フォン・トリアー監督

  • Copenhagen Cowboy(原題)/ニコラス・ウィンディング・レフン監督

【短編】4作品

  • Camarera de Piso(原題)/ルクレシア・マルテル監督

  • A Guerra Finita(原題)/シモーネ・マッシ監督

  • In Quanto A Noi(原題)/シモーネ・マッシ監督

  • Look at Me(原題)/サリー・ポッター監督



《冨永由紀》

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