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カンヌ最高賞受賞のブラックコメディ『逆転のトライアングル』来年2月公開

2022年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『Triangle of Sadness(原題)』が『逆転のトライアングル』の邦題で、2023年2月23日(木・祝)より公開されることが決定した。

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『逆転のトライアングル』Fredrik Wenzel © Plattform Produktion
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  • リューベン・オストルンド監督/第70回カンヌ国際映画祭授賞式 -(C)AYAKO ISHIZU
  • ハリス・ディキンソン (C) Getty Images

2022年カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『Triangle of Sadness(原題)』が『逆転のトライアングル』の邦題で、2023年2月23日(木・祝)より公開されることが決定した。

モデルで人気インフルエンサーのヤヤと、若干落ち目の男性モデル、カールの美男美女カップルが、豪華客船クルーズの旅へと出かける。そこはリッチでクセモノだらけの乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界。しかしある夜、船が難破。そのまま海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態で、ヒエラルキーの頂点に君臨したのは、サバイバル能力抜群な、船のトイレの清掃婦だった…。

『フレンチアルプスで起きたこと』(14)で第67回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(17)で第70回カンヌ国際映画祭最高賞であるパルムドールを受賞し、本作でカンヌ史上3人目の2作品連続パルムドール受賞という圧倒的快挙を果たしたリューベン・オストルンド監督。驚くべき人間観察眼とセンス抜群のブラックユーモアで、毎度観客を絶妙に気まずい気分にさせてくれるスウェーデンの鬼才だ。

そんな監督が次なる標的に選んだのは、<ファッション業界とルッキズム、そして現代階級社会>。もちろん、問題を痛烈に炙り出す手腕は今作でも絶好調。私たちの価値観を見事にひっくり返す、世紀の大逆転エンタメとなっている。

主演は『キングスマン:ファースト・エージェント』のハリス・ディキンソンと、残念ながら本作が遺作となってしまったモデル出身のチャールビ・ディーン。フィリピンのベテラン女優ドリー・デ・レオンや名優ウディ・ハレルソンらも参加し、弱肉強食のサバイバルが描かれる。

先ごろノミネートが発表された第80回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ部門の作品賞、およびトイレの清掃婦を演じたドリー・デ・レオンの助演女優賞の2部門で見事ノミネートを果たし、大きな注目を集めている本作。アカデミー賞ノミネートも期待されている。

『逆転のトライアングル』は2023年2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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