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中国第8世代の新たなる才能、チウ・ション監督作『郊外の鳥たち』3月公開

各国の映画祭で注目を集めたチウ・ション監督作『郊外の鳥たち』より、ポスターとティザー予告編が解禁された。

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各国の映画祭で注目を集めたチウ・ション監督作『郊外の鳥たち』より、ポスターとティザー予告編が解禁された。

地盤沈下が進み《鬼城》と化した中国地方都市の地質調査に訪れた青年ハオは、廃校となった小学校の机の中から、自分と同じ名前の男の子の日記を見つける。そこに記録されていたのは、開発進む都市の中で生き生きと日常を謳歌する子どもたちの姿だった。それは果たしてハオの過去の物語なのか、未来への預言なのか…。やがて子どもたちは、ひとり、またひとりと姿を消していく。

本作は、『凱里ブルース』『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』のビー・ガン、『象は静かに静かに座っている』のフー・ボーに続く中国第8世代新たなる才能として注目される、チウ・ションの鮮烈の長編デビュー作。パラレルに進行する2つの物語によって生じる時制のズレを、まるで同じ地平線を歩いているような感覚で表現する斬新なスタイルが、チウ・ション監督の大きな魅力となっている。

近年は中国のゼロコロナ政策の影響で製作が停滞しているものの、『凱里ブルース』のビー・ガンを筆頭に、『象は静かに座っている』のフー・ボー、『春江水暖』のグー・シャオガン、『阪南の夏』のハン・シュイ(2024年公開予定)ら、1980年・90年生まれの中国第8世代による新しい波が世界の映画祭を席巻している。『郊外の鳥たち』のチウ・ションもその一人。

本作が2018年にロカルノ国際映画祭で上映されると、アメリカの名だたる業界紙が彼の才能を絶賛。ヴァラエティ紙は「魅惑的で不可解なパズルゲーム」と、ハリウッドリポーター紙は「“スタンド・バイ・ミー” meets カフカの“城”」と称賛。各国映画祭で上映された後、2021年2月に中国本土で漸く公開された。

出演は、先ごろアン・リー監督の最新作、ブルース・リーのバイオピック映画の主演に抜擢されたメイソン・リー(彼はアン・リーの実子である)、中国インディーズ映画界のカリスマ女優、『幸福城市』などのホアン・ルー、さらに本作が本格的な映画デビューとなるドン・ジン、ゴン・ズーハンなど子役たちはほぼ演技経験のない俳優が起用されている。

この度解禁となったポスターには、光を背に子どもたちが冒険の旅にでる眩しい姿と、対照的にどこか不安げに双眼鏡で何かを見つめる測量技師の主人公ハオと傍に寝そべる同僚の姿が配置され、その横には「僕らがうたた寝している間に まぼろしの青い鳥たちは どこか遠くへ翔び去っていった」とコピーが並ぶ。デザインは映画の主題である2つの時間のズレを表現したものとなっている。

また同時に公開されたティザー予告編では、まるで鳥の目が写したかのような浮遊感溢れるショットなど新鮮なセンスに溢れ、新たなる才能チウ・ションの出現に驚く予告映像となっている。

『郊外の鳥たち』は3月18日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。


《シネマカフェ編集部》

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