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小さな貝の家族&親戚たち初公開『マルセル 靴をはいた小さな貝』メイキング映像

絶賛公開中の話題作『マルセル 靴をはいた小さな貝』よりメイキング映像が解禁された。

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『マルセル 靴をはいた小さな貝』© 2021 Marcel the Movie LLC. All rights reserved.
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絶賛公開中の話題作『マルセル 靴をはいた小さな貝』よりメイキング映像が解禁された。


>>『マルセル 靴をはいた小さな貝』あらすじ&キャストはこちら

6月30日に公開され、初週のミニシアターランキングでは初登場3位を記録し(2023年6月30日~7月2日 興行通信社調べ)、早くも大きな話題を集めている本作。

“たった2.5センチの、靴をはいたおしゃべりな貝”マルセルは、不慮の事故で離れ離れの家族を見つけるために、自ら出演するYouTube動画をアップする。マルセルが探す家族・親戚は、多数存在しており、今回届いたメイキング映像では、その家族たちが少しだけ登場する。

「キャラクターデザインの工程は、実を言うとかなり大掛かりだった」と語るのは、アニメーションディレクターを務めたクリステン・レポール。「実際にものが目の前にあるほうがはかどることに気がついた」という彼女のコメントとともに、マルセルら貝のキャラクターを、実際にある小物や人形などを参考にしながらひとつひとつ丁寧な手作業で造形していく風景が映し出される。

彼女らと一緒にキャラクターを作り上げたディーン監督は、「一瞬しか映らない登場人物が、本当にたくさんいる。登場人物みんなのスピンオフがあればいいのに」と、キャラクターたちへの溢れんばかりの愛を口にする。

その後の映像には、赤い正方形と白文字で「MARCEL(マルセル)」と書かれたロゴと、大きく「CINEMATIC UNIVERSE」というテキストが出てきて、マーベル映画をオマージュした、ユーモア溢れる映像も登場。

さらに、パペット制作部部長のベッキー・ヴァン・クリーヴが、キャラクター造形の真髄を明かしていく。灰色の樹脂で型取られた主人公・マルセルのそれ以降の制作工程について、「マルセルには、縞模様のような筋があるんだけど、肉眼ではあまり見えない。でも、カメラを通すと、色付けの工程でつけた筋がちゃんと見える。だから、ひとつずつ手作業でチェックして磨かなくちゃいけない。マルセルは、紙やすりで磨かれていろんな確認が終わったらコーティングされる。きれいで滑らかにみえるようにね。それから、小さく光を反射する部分が描きこまれている。サテンのような光沢があったんだけど、貝がらの質感になるように、手書きで調整していく。そうすれば照明がつやつやした部分にうまく反射してくれる」と説明。非常に細かなこだわりとクリエイターたちの凄技のもと、造り上げられたことが伺える。

またベッキーは、映画タイトルにも採用されているマルセルの“靴”の部分について、「ディーン監督には、どの登場人物も靴は汚れていたほうがいいと言われている。なぜって、マルセルたちが一生のうちに履く靴は一足だけだから」と、監督のとても洒落たこだわりがあったことも明かしている。

ほかにも、マルセルの家族・親戚たちが、ソファを滑り台にしてお祭り騒ぎするシーンの撮影裏も公開されている。ストップ・モーション美術監督のジェフ・バートレット・ホワイトはこのシーンの撮影で、「登場人物たちはすごく小さいから、飛び降りたときに重さを感じないんだ。だが着地したときにソファの座面が沈む感じを出さなくちゃいけない」という課題に直面していたと話す。

そこで彼は、ソファのクッション材の中に特別な装置を作り、スタッフがクッション材を引っ張ったり押し上げたりできるようにし、見事着地する瞬間を作り上げたのだと語る。

メイキング映像の最後には、埃まみれのテーブルの上で、マルセルの家族・親戚らが一堂に会してフィギュアスケートを披露するシーンが映し出される。このシーンは実際のほこりを積もらせて撮影するため、一度失敗しては後戻りができない緊張感の中でスタッフの熱意と努力によって実現できたと監督は語り、メイキング映像を締めくくっている。

小さな貝たちがまるでその場にいるような生き生きとした映像は、スタッフたちの緻密な作業によって生み出されていたことが分かるメイキング映像となっている。

『マルセル 靴をはいた小さな貝』は全国にて公開中。


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《シネマカフェ編集部》

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