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巨大な館を実際に建設、実物大のゴンドラ取り寄せも『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』

『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』のケネス・ブラナーとプロダクション・デザイナーが、本作のセットにおけるこだわりについて明かした。

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『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』Ⓒ2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』のケネス・ブラナーとプロダクション・デザイナーが、本作のセットにおけるこだわりについて明かした。

前二作でも、美しく壮大な物語に観客を没入させるために、実際に列車や豪華客船を建設し撮影を行ったケネス。本作でも“本物”への徹底的なこだわりを見せ、不穏さが漂う水上都市ベネチアの空気感を再現するために、事件現場の館、ベネチアの街の縮尺セット、運河の建設など、“本物”とも遜色ない規模のセットを用意していたことが分かった。

事件現場となる館は、ベネチアの街並みを参考に実際に建物を建設するなど、極限まで“本物”に近い環境での撮影にこだわったという。本作でプロダクション・デザイナーを務めるジョン・ポール・ケリーは、「大嵐や荒れ狂う波のシーンが登場するので、実際にベネチアで撮影するのは流石に困難だと判明し、ベネチアのあるエリアの巨大な縮尺セットを作りました。おそらくテニスコート2面分もの大きさでした」とCGに頼るのではなく、実際の街の一区画をセットで作るという規格外な撮影の裏側を語る。

さらに「リアルを追求するために実物大のゴンドラをベネチアから取り寄せ、屋内、屋外に運河を建設しなければなりませんでした」とも語っており、もはや“本物”と言えるような水上都市を再現したという。

ケネスは「我々が目指したのは、怪しげなベネチアへ訪れているかのような気分を観客に味わってもらうだけでなく、壮大かつ恐ろしく、朽ち果てた館の中に連れて行かれたかのような感覚をも与えることです」と没入感のある作品に仕上げるための妥協が一切ないことを明かしている。

『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』9月15日(金)より全国にて公開。



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《シネマカフェ編集部》

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