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【特集】風光明媚な岡山県美作の景色も必見!「忘れられない大切な何か」を綴るラブストーリー『風の奏の君へ』

松下奈緒主演映画『風の奏の君へ』が6月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開となる。岡山県美作地域を訪れたピアニストと、茶葉屋を営む兄弟との美しくも儚いラブストーリーだ。舞台となった県内有数の茶の産地で、その名の通り風光明媚な土地、美作の景色も必見の本作の見どころを紹介したい。

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『風の奏の君へ』©2024 「風の奏の君へ」製作委員会
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  • 『風の奏の君へ』ロケ地マップ
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松下奈緒主演映画『風の奏の君へ』が6月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開となる。岡山県美作地域を訪れたピアニストと、茶葉屋を営む兄弟との美しくも儚いラブストーリーだ。舞台となった県内有数の茶の産地で、その名の通り風光明媚な土地、美作の景色も必見の本作の見どころを紹介したい。

誰にでも忘れられない風景、忘れられない言葉、忘れたくない人がいるはずだ。本作は、3人の登場人物がそれぞれ抱く「忘れられない大切な何か」を美しい風景とともに綴った切ないラブストーリーだ。


≪ここに注目!①≫

杉野遥亮演じる青年の淡い恋心と
お茶への思い


ヒロインに淡い恋心を抱きストーリーを牽引するのが、杉野遥亮が演じる真中渓哉。2浪中だが、やりたいこともなく勉強にも身が入らないため、周囲からいつも心配されている。実家は、茶所・岡山県美作市にある老舗の茶葉農家兼茶葉屋「まなか屋」。両親亡き後、東京で芸術家を志していた兄の淳也(山村隆太/flumpool)が家業を継いでいる。

2年前、渓哉は橋でひとり佇む青江里香(松下奈緒)と出会った。渓哉の名字を知り驚く里香は、東京から兄を訊ねてきた元恋人だった。だが、淳也に冷たく突き放され帰京。駅で彼女の頬を伝う涙を見た渓哉にとって、里香は忘れられない人となった。その2年後、ピアニストである里香が、コンサートのため美作にやってくる。公演中に倒れた彼女に、渓哉は真中家での静養をすすめる。やがて、里香がこの地にやってきたのは残された短い人生を愛する人のそばで過ごしたいという思いからだったことを知る。何事にも情熱を注げなかった渓哉だったが、里香の最期の願いを叶えるべく奔走。やがてそれは、これまで全く感情を見せることのなかった兄の頑なな心にも変化をもたらし……。

洗練された雰囲気を纏い、思ったことを率直に言葉にする里香は、渓哉にとって始めて接する大人の女性であり、知らない世界への憧れの象徴だ。燃えるような緑の茶畑を見て「一生忘れない!」と驚嘆し、生きる喜びに溢れている里香。共に過ごすうち、兄に遠慮して閉じ込めていたお茶への思いや、密かに大切にしていること、故郷への愛、知らなかった自分にさえも気づいてくれる彼女へ、思いを募らせていく。里香はまだ兄を思っていると知りつつ慕う渓哉。その遠慮がちな淡い恋心は、お茶への思いとも重なっている。家業を継いだ兄への劣等感と遠慮は、次男としての居場所のなさへと繋がっていたのだ。それを理解し自信を持たせてくれ、自分でつくりあげた檻から解放してくれたのが里香だった。

一方、里香の姿からは、人生の終わりをどう迎えるかという大切な覚悟について考えさせられる。どうしても忘れられない人、拭い去れない思いを胸に、懸命に残りの生を全うしようとする姿には、渓哉ならずとも心を動かされるのだ。彼女の最期の願いを知った時、渓哉は里香と兄、二人のために動き出す。それが、自分の恋を犠牲にすることを意味したとしても。

彼の思いは、もはや「淡い」ものではないのかもしれない。大切な誰かを思い、それを原動力に進んだ強さは、渓哉の人生を大きく前進させる。それを予感させるラストが、桜が咲く美作の風景と相まって切なくも美しい。


『風の奏の君へ』公式サイト

≪ここに注目!②≫

岡山県美作の風光明媚なロケ地の数々


登場人物たちの繊細な心の動きによりそうかのように、物語を引き立てる舞台、岡山県美作。ここは、原案小説「透き通った風が吹いて」の著者、あさのあつこ氏の故郷でもある。青春小説の名手の豊かな感性を育んだ土地は、劇中でもピアニストにして作曲家でもある里香の創作意欲をかき立てていく。誰もがインスピレーションを受けずには居られない、そんな「旅に出たくなる美しいロケ地」をご紹介しよう。

泰平橋

映画の冒頭に登場する泰平橋は、渓哉が里香と始めて出会う場所だ。原案、そして本作のタイトルにも使われている「風」が心地良く吹き抜け風鈴をならすシーンが清々しい。セミの声、川面の煌めき、木々の緑も印象的で、美作の美しさを強調している。大谷監督が青春期を過ごした美作の思い出の橋でもあることから、今回は監督の強い希望でロケ地に決まったという。




天空の茶畑

映画のメインビジュアルに使用された天空の茶畑(海田園黒坂製茶)は、コンサート中に倒れた里香が、回復したらぜひ訪れたいと願った場所。渓哉に案内され、「一生忘れない」と感動する場面で映し出される。「うちの茶畑の緑は燃えるように美しいんだ」と話してくれたという淳也への思いが垣間見えるシーン。青空と新芽の緑のコントラストが最も色鮮やかなのはゴールデンウィークから5月中頃。




大原宿

鳥取から姫路を結んだ因幡街道の宿場町として栄えたのが美作北東部にある大原宿。江戸時代に建築された本陣(身分の高い者が止まった建物)や脇本陣(本陣の予備的宿舎)など、重厚な屋敷が残り、今も旧街道の風情を色濃く残している。街道からの橋の上では、渓哉が里香に恋心を伝えるシーンが撮影された。里香のコンサートのチラシ配りを行う場面でも風情ある街並みが登場している。




下山さんちのお茶製茶工場

淳也のモデルとなった下山さんが営んでいる製茶工場では、渓哉が里香を案内し、緑茶を振る舞うシーンが撮影された。意外にも真剣にお茶を入れる渓哉の姿を見て、里香が彼の抱くお茶への思いに気づく大切な場面でもある。また、渓哉が里香と利き茶コンテスト「茶香服」の特訓をするシーン、淳也と言い争うシーンにも登場している。


スクリーンに映し出される美作の風光明媚なロケーションの数々と主人公たちの「大切な何か」への想いを、ぜひその目で確かめてほしい。


『風の奏の君へ』公式サイト

〈提供:イオンエンターテイメント〉

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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