セバスチャン・スタン主演、A24製作で話題を呼ぶ映画『顔を捨てた男』。この度、A24とアカデミー賞ノミネート作『パスト ライブス/再会』の名プロデューサーが惚れ込んだ注目の奇才アーロン・シンバーグ監督について明らかになった
顔に極端な変形を持つ、俳優志望のエドワードは、ある日、外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れる。
別人として順風満帆な人生を歩み出した矢先、かつての自分の「顔」にそっくりな男オズワルドが目の前に現れ…。

■実体験から着想を得て執筆、世界で受賞を重ねるアーロン・シンバーグとは?
本作でメガホンをとったのが、自身で脚本も手掛ける気鋭アーロン・シンバーグ。外見が変われば人は幸せになれるのか? という普遍的なテーマを、「他者からの見られ方」や「自分の見せ方」を過剰に追い求める現代に問う、異色の不条理スリラーとして誕生させた。
ニューヨークを拠点に活動するアーロン・シンバーグ監督は、『Go Down Death』(原題)で長編監督デビュー。続く、長編2作目『Chained for Life』(原題)では、『顔を捨てた男』のキーパーソン・オズワルドを演じたアダム・ピアソンを主演に迎え、高い評価を受けた。

そして、長編3作品目となる本作『顔を捨てた男』では、監督の才能に惚れ込んだA24と初タッグを組み、主演に『サンダーボルツ*』や『アベンジャーズ』シリーズの人気俳優セバスチャン・スタン、共演に『わたしは最悪。』のレナーテ・レインスヴェ、そしてアダム・ピアソンら実力派を迎え、独創的なアプローチで「ルッキズム(外見至上主義)」をブラックなユーモアを効かせながら痛烈に風刺した。
監督は、過去に両唇口蓋裂の治療を受けた経験から外見やアイデンティティをめぐるテーマを描き続けてきた。
「私の顔の変形のコンディションはごく一般的なものですが、作品においては、私のような人間は否定的で侮辱的な描写でしか見たことがありません。物心ついたときから、どうすれば自分のような人物を肯定的に、少なくとも自分自身の経験をリアルに見せることができるだろうかと考えていました」とふり返る。

個人的な経験に着想を得ながらも、ひねりを効かせ、予想し得ない方向へと突き進む展開を、主演のセバスチャン・スタンも「物語の展開に驚愕した。脚本の中に引きずり込まれる感覚だった」と大絶賛。
本作で監督は、セバスチャン・スタンを第74回ベルリン国際映画祭最優秀主演俳優賞(銀熊賞)、第82回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル/コメディ)受賞に導いたほか、第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭では最優秀脚本賞、第34回ゴッサム・フィルム・アワードでは最優秀作品賞、第36回パームスプリングス国際映画祭では注目の監督賞を受賞するなどその手腕が高い評価を受けており、今後の活躍にも大きな注目が集まっている。

■新鋭アーロン・シンバーグ監督を見出したのは敏腕プロデューサー
アーロン・シンバーグ監督の才能にまず目を付けたのが、『パスト ライブス/再会』(23/セリーヌ・ソン監督)のプロデューサーとして知られるクリスティーン・ヴェーコンだ。
クリスティーン・ヴェーコンは、『KIDS/キッズ』(95/ラリー・クラーク監督)、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(02/ジョン・キャメロン・ミッチェル監督)、『キャロル』(15/トッド・ヘインズ監督)など、これまで30年近くにわたり100本以上の映画をプロデュースしてきた、インディペンデントから才能を見出す目利き。

そこに、『ミッドサマー』『LAMB/ラム』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などの独創的な作品で映画史を塗り替えてきたスタジオ「A24」も賛同。気鋭アーロン・シンバーグ監督との初のタッグで誰も観たことのない衝撃の異色作が誕生した。
また、この度、本作のメイキング&オフショットが解禁。アーロン・シンバーグ監督の肩を抱くプロデューサーのクリスティーン・ヴェーコンや、撮影現場に来たクリスティーン・ヴェーコンを歓迎するセバスチャン・スタンのほか、監督がオズワルド役のアダム・ピアソンによる歌唱シーンで丁寧に演出する様子や、真剣な表情でモニターを見る姿を捉えた貴重な写真となっている。

『顔を捨てた男』は7月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
※誹謗中傷・差別的発言・ヘイトスピーチは削除や利用制限などの対象となります。コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください