発行部数70万部を突破した同名小説(著者・背筋/KADOKAWA)を白石晃士が監督した『近畿地方のある場所について』。W主演を務めるのは菅野美穂と、初のホラー主演となる赤楚衛二だ。
近年だけでも、映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』、『六人の嘘つきな大学生』(2024)で主要キャスト、ドラマ「相続探偵」(日本テレビ系・2024)や映画『366日』(2025)では主演を飾るなど、話題作への出演作が相次ぐ赤楚。
本作で自身初のホラー映画主演を務めることとなり、ファンからも大きな注目が集まっている。
演じるのは雑誌編集者の小沢悠生。オカルトライターの瀬野千紘(菅野美穂)と共に、行方不明となった同僚を捜索する中で、未解決事件や怪現象が“近畿地方のある場所”に繋がっていることに気付く…という役どころだ。

学生の頃より白石監督の『テケテケ』、『ノロイ』、『口裂け女』といった作品に触れ、「ホラー作品は僕にとって青春だったので、お話を頂いた際にはやっと白石監督にお会いできる!と率直に思いました」と本作への出演を喜んでいた赤楚。
「学生時代に白石晃士監督の『ノロイ』と出会い、これまで観ていたホラーとは違った陰鬱な気持ち悪さや下校時の帰り道が怖くなるようなぞわぞわと尾を引く余韻に衝撃を受けました」と語るほど、白石監督の影響力の大きさを語っている。
念願の白石組初参加を果たした赤楚は、「今回初めてご一緒できた白石監督は、作品づくりにかける情熱が半端じゃない方でした」と、白石監督の熱量の高さに驚いたのだとか。ホラー映画の初主演ということもあり、“ある場所”へと迫る中で怪異に見舞われる演技に悩んだこともあったという赤楚は、ホラー映画において圧倒的支持を獲得してきた白石監督と、積極的に意見交換を実施。

「小沢のあるシーンをどう表現したらいいのか相談に伺った際に、その場で実演して下さったんです。そのお芝居があまりに上手すぎて滅茶苦茶リアリティがあり、こうすればいいのか!と大いに参考になりました。白石監督は他にも声の枯らし方や『ここで急に声を上げたり途中で動きを激しくすると怖いよ』といった技術面をたくさん伝授して下さいました」と語っており、白石監督直伝の演技で、小沢というキャラクターを作り上げていったことを明かしている。
憧れの鬼才・白石監督とタッグを組み、自身初となるホラー映画初主演に挑んだ赤楚。「本作は、誰に感情移入するかによって印象がガラッと変わる作品です。楽しみ方が何種類もあるかと思いますので、ぜひ1度ならず2度3度と観ていただきたいです」と、本人も確かな手応えを感じているようだ。
本作で魅せる赤楚の新境地を、ぜひ映画館で目撃してほしい。
『近畿地方のある場所について』は、8月8日(金)より全国にて公開。
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