北海道釧路市を舞台にゲームの誘致を題材にした青春群像劇『2126年、海の星をさがして』が、2026年3月20日よりロケ地である釧路にて先行公開され、その後全国順次公開されることが決定した。
変わり映えのしない日々を過ごしていた釧路在住のゲームオタクの巌(渡邊圭祐)は、中学時代に友達と熱中した世界的ヒットゲームの次回作の舞台の候補地に、上海と釜山と並び、地元・釧路が挙がっていることを知る。
市場で店を開く母と二人暮らしの巌は、ゲームの世界を通して、港湾都市「釧路」が持つポテンシャルを世界に発信し、観光客を増やそうと考え、東京から戻ってきた燈(葵わかな)ら幼馴染たちとともに、ゲームのロケ誘致を目指して奮闘する。最大のピンチを乗り越え、国際プレゼンの準備が進む中で、巌にはやり残したことがあった…。
本作は、かつて熱中したRPGゲーム「G.G.O.」の続編の舞台誘致をきっかけに、地元・釧路で再会した幼馴染たちが、街の未来のために奮闘する物語。釧路市への郷土愛(シビックプライド)の醸成を目的に「釧路市シビックプライド醸成短編映像制作実行委員会」を組成し、映画制作による地域活性化、地方創生支援を目指したプロジェクトとして制作された。
9月末から10月中旬まで釧路市を中心に行われた撮影では、多くの市民エキストラも参加。劇中には、釧路港、新富士市場、釧路和商市場、釧路湿原、阿寒湖畔など、釧路市内の多彩な場所が登場し、広大な美しい自然、そしてノスタルジックな街並みまで、釧路の多様的な魅力が映像作品として鮮やかに描き出されている。
監督は「ガメラ」シリーズ、『デスノート』等のヒット作を手掛ける金子修介、脚本は『夜明けまでバス停で』『「桐島です」』など話題作を務めた梶原阿貴が担当する。
主人公のゲームオタク・巌を演じる渡邊圭祐は、2025年に公開された『女神降臨』シリーズ、『沈黙の艦隊 北極海大海戦』のほか、NHK大河ドラマ「光る君へ」などに出演し、満を持して本作で映画初単独主演となる。
ヒロイン・燈を演じるのは、NHK連続テレビ小説「わろてんか」を始め、「ホンノウスイッチ」、「すべての恋が終わるとしても」などで等身大のヒロインを演じてきた葵わかな。
ともに協力する幼馴染役で、NHK連続テレビ小説「虎に翼」、来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」も控える上川周作、三池崇史監督の『初恋』や『ファンシー』、『佐々木、イン、マイマイン』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞した小西桜子が出演するほか、東京の不動産・金融コンサルタント役で萩原聖人、巌の母役で小林聡美が出演する。
金子修介監督は「生まれ育った地元の街を盛り上げようと懸命になる若者たちの熱い想いに共鳴しながら、その心の奥底にある思春期の屈折を、ゲームという最新メディアを媒介にして織りあげ、今までにない新しく不思議な物語に昇華しようと試みました。釧路の自然や街の魅力と皆さんの協力と想いを映像に焼き付けました。ぜひ映画館でご覧ください」とコメントを寄せた。
『2126年、海の星をさがして』は2026年3月20日(金)よりイオンシネマ釧路にて先行公開。その後全国にて順次公開。


