ドラマ『Missホンは潜入調査中』(Netflixで配信中)が、韓国の1990年代後半の時代背景を自然に溶け込ませ、没入感と深い共感を呼んでいる。
2月21日に放送された第11話の視聴率は、ケーブル、IPTV、衛星を統合した有料プラットフォーム全国平均10.6%・最高12.6%、首都圏平均10.7%・最高13.1%を記録し、自己最高視聴率を更新した。
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単なる「レトロ」にとどまらない
1997年の通貨危機(通称「IMF事態」)を中心に、世紀末の背景を推測できるさまざまな要素がストーリーに自然に溶け込み、毎話話題の中心に立っている『Missホンは潜入調査中』。
レトロなムードを漂わせるインテリア小物やキャラクターのスタイリングにとどまらず、時代を貫いた複数の事件が劇の展開と並行して配置されることで、より一層立体感あふれるドラマが誕生した。

まず、韓国社会に大小の傷痕を残したIMF危機が現実的に焦点が当てられた。ハンミン証券はリストラを通じて雇用人員をなんと40%も削減し、ホン・グムボ(演者パク・シネ)のルームメイトであるキム・ミスク(演者カン・チェヨン)が極端な選択を試みるなど、企業の財政から個人の人生まで根こそぎ変えてしまったIMF危機の影響力を実感させた。
それだけでなく、当時国民たちがゴールドを集めて外債を返済しようとした国家的キャンペーン「金集め運動」も描かれた。劇中、グムボの父ホン・チュンソプ(演者キム・ヨンウン)も2人の娘のトルパンジ(1歳の誕生日に贈られる金の指輪)をすべて供出する姿が描かれ、国家の危機を共に乗り越えるために立ち上がった国民の熱気と献身を感じさせた。

90年代の象徴「PC通信」から「旧紙幣詐欺」まで
ドラマの後半から徐々に存在感を増しているPC通信「汝矣島(ヨイド)海賊団」も、徹底した時代考証の賜物だ。
1990年代のPC通信は、掲示板やチャットルームを通じてリアルタイムでテキストコミュニケーションを取れるサービスで、インターネットの普及とともに衰退し、現在では姿を消している。
証券街に浮遊するあらゆる噂の集結地であり、イシューを公論化する場として、時には世論形成の道具として使われ、グムボのアンダーカバー作戦の「変数」として浮上した「汝矣島海賊団」は、当時のPC通信の感性をそのまま伝え、視聴者の視線を釘付けにした。
新たに力を合わせたグムボとコ・ボクヒ(演者ハ・ユンギョン)、アルバート・オ(演者チョ・ハンギョル)、イ・ヨンギ(演者チャン・ドハ)が作戦を企てる中で着眼した「旧紙幣詐欺」事件も登場した。
希少性のある旧紙幣を保有しているとし、大物政治家や国家情報院の関係者などを騙って「マネーロンダリング(資金洗浄)をしてくれれば手数料を支払う」と接近するこの詐欺の手口は、実際に当時行われており、数多くの被害事例を生んだ。

グムボと仲間たちは同じ手口でアルバート・オの父であるオ・ドッキュ常務(演者キム・ヒョンムク)に近づき、ハンミン証券の裏金を手に入れることに成功した。
このように『Missホンは潜入調査中』は、1990年代後半を背景にしたフィクションを描きながらも、時代的要素を加味して有意義なメッセージを伝えている。
現実を反映した危機と葛藤、そしてそれを切り抜けていく登場人物たちの賢明な姿や温かい家族愛、仲間愛がより一層の説得力を持ち、輝きを放っている。
(記事提供=OSEN)
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