華やかな照明や本格的な加工がない卒業写真は、スターにとって最もごまかしにくい“過去写真”かもしれない。韓国でまた、スターの学生時代の写真が話題になっている。
【関連】『トンイ』女優の卒業写真が話題!「整形NG」だった理由とは?
きっかけは、ドラマ『涙の女王』などで知られる女優イ・ジュビンだ。
バラエティ番組『法輪ロード:僧侶と客』に出演したイ・ジュビンは、自身の幼少期や無名時代について率率に語った。番組では学生時代の写真も公開され、写真の彼女は初々しく幼い雰囲気ながら、はっきりした目鼻立ちと清楚な魅力で視線を集めた。
韓国メディアも、イ・ジュビンの学生時代の写真について『「今と大きく変わらない自然な美貌」』と伝えている。学生時代の写真にも、現在につながる面影がはっきり表れていたというわけだ。
ただ、今回の話題は単なる『「昔から美人だった」』というだけでは終わらない。
イ・ジュビンは番組で、中学生の頃から生活費と学費を用意するためにアルバイトをしていたこと、21歳ごろに母と弟がアメリカへ移住し、父も仕事で別々に暮らすようになったことを明かした。さらに約10年の無名時代を経て、30歳ごろに初めて演技を始めたことも語っている。

卒業写真に写る変わらない美貌と、そこから長く続いた無名時代。そのギャップがあるからこそ、イ・ジュビンの過去写真はより強く見える。
韓国スターの卒業写真はなぜ話題になるのか
韓国では、スターの卒業写真が公開されるたびに話題になる。
理由はわかりやすい。卒業写真は、広告の撮影でも、ドラマのスチールでも、音楽番組のステージ写真でもない。学生時代の制服、決まった証明写真の構図、時代を感じる髪型や眉、ほとんど加工のない表情。そこには、現在のスターとして作られたイメージとは違う、生々しい過去が写っているからだ。
だからこそ卒業写真は、韓国芸能界では一種の“ビジュアル検証”のように見られる。
特に女優の場合は、「今と変わらない清楚美貌」として語られやすい。
例えば、ソン・ヘギョは高校時代に『「恩光(ウングァン)女子高3大美女」』と呼ばれるほど美貌で知られていたと報じられている。卒業写真では、高校生らしい初々しさがありながら、現在の顔立ちがそのまま残っているとして、たびたび『「レジェンド卒業写真」』の代表格として扱われてきた。

キム・テヒの卒業写真も、毎年のように語られるレジェンドのひとつだ。飾らない髪型や学生らしい雰囲気でありながら、整った目鼻立ちと知的な表情が注目され、ソウル大学入学を控えていた模範生時代の姿としても紹介されてきた。

チョン・ジヒョンは、卒業写真で意外にもショートカット姿を見せている。現在の長い髪のイメージとは違うが、白い肌と少女らしい雰囲気が印象的で、ハイティーン雑誌モデルとしてデビューしたのも自然だったと語られることが多い。

そしてハン・ソヒも、制服姿の過去写真が話題になった女優のひとりだ。蔚山(ウルサン)女子高時代の写真がオンラインコミュニティに広がり、韓国メディアは『「素朴なのに光っている」』といった反応とともに紹介した。制服にリュック、白い運動靴というごく普通の女子高生の姿でも、はっきりした目鼻立ちと独特の雰囲気が目を引いた。

加工・SNS時代だからこそ価値を持つ「無加工の過去」
韓国スターの卒業写真がここまで注目されるのは、単なる懐かしさだけではないだろう。そこには、SNS時代ならではのビジュアル文化がある。
いまは、写真も動画も加工できる。照明、メイク、スタイリング、角度、フィルターによって、スターのイメージはいくらでも作り込める。だからこそ、学生時代の卒業写真は、逆に『「加工前の証拠」』のように見られる。
もちろん、卒業写真だけで人の美しさや価値を判断するのは乱暴だ。成長すれば顔つきも雰囲気も変わるし、メイクやスタイリングによって印象が変わるのは当然だ。
それでも卒業写真は、スターの過去を最もストレートに見せる写真のひとつだ。
だからこそ、そこに変わらない面影があれば『「天然美貌」』の証明になり、今との違いがあれば『「成長」』や『「垢抜け」』の物語になる。
韓国スターの卒業写真が何度も話題になるのは、そこに美貌だけでなく、現在のスターになる前の時間が写っているからなのだろう。
文=スポーツソウル日本版
■【関連】『トンイ』女優の卒業写真が話題!「整形NG」だった理由とは


