夫婦ミュージシャンの愛と再生の実話を描いた感動作『ソング・サング・ブルー』。実在の女性シンガー、クレアを熱演したケイト・ハドソンが、第98回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ大きな話題を呼んでいる。
本作は、熱狂的な人気を獲得するも、絶頂の中である悲劇が襲った実在のシンガー・クレア(ケイト・ハドソン)と夫・マイク(ヒュー・ジャックマン)の絆の物語。どん底へ突き落されるクレアが、愛と夢を信じ続けて再び立ち上がり、さらなる奇跡を巻き起こす。

母は大女優のゴールディ・ホーン、父はカントリー歌手のビル・ハドソンという芸能一家に育ったケイト・ハドソンは、弱冠20歳のときに出演した『あの頃ペニー・レインと』(2000)で、自由奔放でありながらどこか儚さを秘めたペニー・レイン役を瑞々しく体現。観る者の心を掴む繊細な感情表現と圧倒的な存在感で絶賛を浴び、第58回ゴールデングローブ賞最優秀助演女優賞を受賞し、第73回アカデミー賞では助演女優賞にもノミネートされ、一躍ハリウッドのトップ女優の仲間入りを果たした。

その後も、『10日間で男を上手にフル方法』(2003)で、快活で機知に富んだヒロイン像を軽やかに演じ、抜群のコメディセンスとチャーミングな笑顔で観客を魅了。とりわけマシュー・マコノヒーとのテンポの良い掛け合いは大きな話題を呼び、ロマンティック・コメディの新たなアイコンとしての地位を確立した。さらに『ブライダル・ウォーズ』(2009)では、アン・ハサウェイが演じる親友と火花を散らす花嫁役をエネルギッシュかつ愛嬌たっぷりに好演。ウェディングドレス姿での取っ組み合いなどコメディの中にも、リアルな友情の機微をにじませ、2人の息の合った共演で全世界興収1億ドル超のヒットを記録した。そのチャーミングで明るく知的な女性像を体現したケイトは、2000年代のハリウッドを席巻し、<ロマコメの女王>という称号を確固たるものにした。

ケイトのキャリアを語る上で忘れてはならないのが、音楽との結びつきだ。『あの頃ペニー・レインと』での歌唱シーン以来、ケイトは一貫して音楽と関わり続けてきた。2009年には、フェデリコ・フェリーニの自伝的映画『8 1/2』(1965)を元にしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化『NINE』(2009)に出演。『シカゴ』のロブ・マーシャル監督のもと、ダニエル・デイ=ルイスのほか、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマンら名優と共演を果たし、見事な歌とダンスを披露した。

2010年代には、社会現象を巻き起こしたジュークボックスミュージカルの海外ドラマ「glee/グリー」のシーズン4にゲスト出演。代理教師カサンドラ・ジュライ役を演じ、「オール・ザット・ジャズ」など様々な名曲を披露してドラマファンを大いに沸かせた。さらに、2021年には、シンガーソングライターのシーアが初監督を務めた『ライフ・ウィズ・ミュージック』で主演。アルコール依存症のリハビリを受け、孤独に生きる主人公ズーが希望を取り戻していく力強さを、ポップミュージックにのせて華麗に演じ、第78回ゴールデングローブ賞主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされた。
そして2024年、ケイトは44歳にしてアルバム「Glorious」をリリースし歌手デビューを果たし、長年温めてきた音楽への情熱を表現。これまで着実に積み重ねてきたキャリアと音楽への深い造詣が、ミドルエイジで成功を手にする女性シンガー・クレアを演じる最新作『ソング・サング・ブルー』へと見事に結実する。

そんなケイトが本作で演じるのは、実在の女性シンガー、クレア。アメリカのミルウォーキーで、人生のどん底にいた歌まねミュージシャンのマイクと運命的な出会いを果たし、マイクと共にニール・ダイアモンドのトリビュートバンド「ライトニング&サンダー」を結成、公私ともにパートナーとして固い絆で結ばれていく女性だ。やがて、2人は熱狂的な人気を獲得するも、絶頂の中である悲劇が襲う。再びどん底へ突き落されるクレアだったが、愛と夢を信じ続けて再び立ち上がり、さらなる奇跡を巻き起こす。運命に打ちのめされながらも、諦めずに立ち上がる不屈の魂を力強く演じ切ったその姿は、観客の胸を打つ。

本作が初共演となるヒュー・ジャックマンとの息の合った掛け合いと夫婦としての深い絆は、スクリーンを通して観客の心を揺さぶる。ヒュー・ジャックマンは、「彼女のこの役柄での素晴らしさ、現場での圧倒的な存在感、作り出す雰囲気、楽しむ姿、そして献身的な姿勢には、驚かされた。彼女が創り上げたこのキャラクターは魔法のようだ。心を溶かしてしまう」と絶賛。アメリカの老舗エンタメ誌「VARIETY」はケイトの演技について「余計なプライドをそぎ落とした、全身全霊の演技。役に溶け込んでいるから、観客は「演技」を見ていることすら忘れてしまう。疑いようもなく、ケイト・ハドソンのキャリア史上、最高傑作である」と絶賛。また、『あの頃ペニー・レインと』で助演女優賞候補となって以来、実に25年ぶりにオスカーの候補となっており、第42回アカデミー賞助演女優賞を受賞している母ゴールディ・ホーンと共に、親子揃ってオスカー受賞となる稀な偉業にも期待がかかる。
『ソング・サング・ブルー』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。




