『国宝』李相日監督の初期監督作である、加瀬亮×オダギリジョー×栗山千明共演作『スクラップ・ヘブン』が、4月24日(金)より21年ぶりのリバイバル上映が決定。リバイバル上映に際し、一新したメインビジュアルと監督のコメントが解禁となった。
“正義の味方”を夢見て警察官になったシンゴ(加瀬亮)は、無機質なオフィスでのデスクワークにうんざりする日々。ある日、シンゴはバスジャックに遭遇する。乗り合わせていたのは、テツ(オダギリジョー)とサングラスをかけた女、サキ(栗山千明)。
テツの言葉をきっかけに、社会に絶望した人々の願いを叶える“復讐代行”というゲームをはじめるテツとシンゴ。それは一見、鬱屈を解放するためのささやかな反抗だった。しかし、その行為は次第に現実を侵食し、彼ら自身が社会の闇へと呑み込まれていく。
李相日監督の初期作が21年ぶりのリバイバル上映
バスジャック事件をきっかけに出会った3人の若者が、理不尽な社会へのささやかな反抗を試みる――。加瀬亮×オダギリジョー×栗山千明という豪華出演陣とタッグを組んだ、日常の鬱屈と再生への渇望を描いた本作。監督の社会への鋭い眼差しと詩的な感性が早くも際立っている作品だ。
2005年、その過激な衝動と危うさが強烈なインパクトを与えた本作。「この世の中、想像力が足りねえんだよ」という叫びが、21年ぶりに再度スクリーンで響き渡る。

映画『国宝』で第49回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した李相日監督が、行き場のない怒りと孤独を抱えた若者たちの疾走を描く、原点にして鋭利な青春映画。
リバイバル上映にあたり李相日監督は、「若気の至りならではな気恥ずかしさと、真っ直ぐな熱情への羨ましさがない交ぜとなる。色褪せない俳優たちの瑞々しさから、映画の色香を嗅ぎとってもらえれば本望です」とコメントを寄せている。

色褪せることない、現代にも通じる普遍的なテーマ「閉塞感の中で自分の存在意義を問い直す」
日常に押しつぶされそうな閉塞感の中で、自分の存在意義を問い直す若者たちの姿は、現代にも通じる普遍的なテーマを投げかける。ユーモアと絶望が紙一重で交錯するその世界には、李監督ならではの人間へのまなざしと、美しくも痛切な映像表現が息づいている。


今回のリバイバル上映に際し、メインビジュアルとロゴを一新。ペンキの落書きのような文字が存在感を放つロゴに。
キャッチコピーでは劇中に発される「想像力があれば、世界はもっとマシになるはず」というキーワードをもとに「あれから20年後の今、“想像力”でマシになったのか!?」と問いかける。

エンディング・テーマは「フジファブリック」書き下ろし「蜃気楼」
シーンに鮮烈な足跡を残した、“伝説のバンド”「フジファブリック」。エンディング・テーマの「蜃気楼」は本作のために書き下ろされた曲である。
揺らめくような旋律と、どこか遠くを見つめるような歌声が、登場人物たちの不安定な心の行方と響き合い、映画全体に独特の余韻を残す。オリジナルメンバーの志村正彦は、当時の李監督との対談にて「映画の登場人物が歌っている感じにしたいと思った」と制作秘話を明かしている。
なお、この度のリバイバル上映に伴い、李相日監督が登壇する舞台挨拶の開催が決定。イタリアでの『国宝』上映記念イベントを終え帰国した直後の李監督が登壇する予定。
『スクラップ・ヘブン』は4月24日(金)よりテアトル新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。



