『オクニョ 運命の女(ひと)』で、主人公オクニョを温かく見守る“育ての親”として印象を残したのが、チョン・ウンピョ演じるチ・チョンドクだ。
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典獄署の役人として登場したこの人物は、権力闘争が渦巻く物語の中で、どこか人間味のあるぬくもりを感じさせる存在だった。

そんなチ・チョンドクを自然体で演じたチョン・ウンピョは、派手に前へ出るタイプではなくても、作品にしっかり厚みを加える名脇役。『オクニョ』のほかにも、『トンイ』『太陽を抱く月』『ホジュン~伝説の心医~』など数多くの時代劇に出演してきたことが紹介されている。
チョン・ウンピョは1966年3月27日生まれで、ソウル芸術大学演劇科出身。1990年に演劇でデビューし、長いキャリアの中で時代劇と現代劇の両方に出演してきた。
受賞歴としては、百想芸術大賞新人演技賞、東亜演劇賞演技賞、大鐘賞男子助演賞などが挙げられており、舞台と映像の両方で着実に評価を積み重ねてきたことがわかる。
私生活では、2002年に12歳年下の女性キム・ハヤンさんと結婚し、2男1女の父となった。「IQ167」の高い知能指数を誇る長男はソウル大学の学生で、長女もまた「IQ156」の秀才であり、現在は名門大学に在学中だという。こうしたことから数々のドラマで名脇役を務める一方、誰もが憧れる円満な家庭を築いていることでも知られ、講演会なども行っている。
では、そのチョン・ウンピョはいま何をしているのか。
2026年4月に報じられた近況では、俳優活動だけでなく、3児の父としての姿が大きな関心を集めていた。本人はInstagramで、子どもたちのダイエットに関する質問へ丁寧に答え、長男は入隊後の減量に成功し、除隊後もランニングとクライミングで体型を管理していること、長女も大学入学後に自宅トレーニングと食事管理を続けていること、末っ子も自ら必要性を感じて継続的にトレーニングをしていることを明かしている。
『オクニョ』の育ての親を演じた名脇役というだけでなく、30年以上にわたって韓国ドラマを支えてきた実力派俳優であり、2026年現在は家族との日常や子育てに関する発信でも注目される存在となっている。
作品の中で見せる親しみやすさと、実生活で伝わってくる温かな父親像が重なるところも、彼が長く愛されている理由のひとつなのだろう。
文=森下 薫


