女優のハヨンをめぐる曽祖父の親日論争が連日続く中、その余波は次回作『勝算あります』(原題)にも及んでいる。降板を求める声が強まっているものの、SBSは依然として様子を見ているようだ。
【関連】“曾祖父が親日派”で炎上の女優ハヨン、新ドラマの撮影中に涙→1週間の休養を経て現場復帰
ハヨンは8月7日、KBS2『屋根裏部屋の問題児たち』で「4代続く医師一家」であることを明かしたことをきっかけに、曽祖父アン・サンホ氏の親日行為が改めて取り沙汰され、論争に巻き込まれた。
所属事務所は当初、親日行為を否定していたが、その後、実際の資料を確認したうえで立場を覆し、謝罪した。ハヨンも直筆の謝罪文を通じて、曽祖父の過ちを重く受け止め、子孫として謝罪する意向を明らかにした。
問題は、ハヨンの次回作だった。彼女は次回作としてSBSドラマ『勝算あります』への出演を決め、現在、撮影の真っ最中だ。業界関係者によると、同作の撮影はすでに90%以上進んでおり、今月末に撮影を終える予定だという。
これを受け、ドラマ制作側は「作品はすでにかなりの部分まで撮影が進んでいる状態であり、撮影分量や具体的な進捗率についてはお答えするのが難しい状況です」と慎重な反応を示した。

特に、ハヨンの曽祖父アン・サンホ氏をめぐる親日論争については、「この件については把握しており、現在、事案の推移を注意深く見守っています。今後、整理された内容があればお伝えします」と付け加えた。
その後、撮影をそのまま強行することを懸念する声が上がると、SBSは改めて見解を示し、「出演俳優に関連する最近の事案について、重大に受け止めています。現在、制作会社および関係者とともに、多角的な観点から慎重に協議を進めています」とし、「決定事項があり次第、公式ルートを通じてお知らせします」と発表した。
一部ではハヨンにドラマ「降板」を求める声が上がる
一部では、過去に校内暴力(いじめ)疑惑によって出演していたドラマを降板した男性俳優のケースを例に挙げ、ハヨンにも降板を求める声が上がっている。
最近では、一部の出演契約書に、俳優が社会的な物議を醸し、作品に重大な損害を与えた場合に契約を解除できる条項などが盛り込まれている。しかし、実際に降板させることが可能かどうかは、該当する契約条項の具体的な内容を確認する必要がある。
さらに、ハヨンの場合は、本人が親日行為を行ったのではなく、曽祖父の行為が問題となっているため、今回の論争だけを理由に、直ちに契約上の帰責事由が成立すると断定することも難しい状況だ。
また、実際にハヨンが降板し、新たな女性主人公をキャスティングして再撮影に入るとしても、簡単なことではない。『勝算あります』の場合、すでにかなりの部分まで撮影を終えているため、ハヨンの降板を決めて代役をキャスティングし、再撮影を行う場合には、これまでに投入した制作費とは別に、かなりの追加費用が発生する可能性がある。
SBSが降板を決断できない背景
問題は、SBSがその費用をハヨン側に請求したとしても、実際に裁判所がそれを認めるかどうかは未知数だという点だ。
このような中、SBSも深刻な判断を迫られている。ただし、『勝算あります』の撮影を続行することと、ハヨンを降板させることは別問題だ。現在、SBSは予定されている撮影スケジュールを終えた後、制作陣や出演者、関係者が一堂に会して協議する場を設ける予定だという。ここで『勝算あります』についての本格的な話し合いが行われる見通しだ。

これについて、法曹界ではどのように見ているのだろうか。法務法人「存在」のノ・ジョンオン弁護士は、「SBSとしては、放送を強行しても損失が生じ、編成を取り消しても損失が生じるため、どのような決断を下すのも容易ではないだろう」との見方を示した。
ノ弁護士は、「法的な側面からハヨン側に損害賠償を請求する場合、今回の件がハヨン側の帰責事由に当たるのか、あるいはハヨン側が「事実無根」と主張した、その虚偽の説明を帰責事由として損害賠償を請求した場合に認められるのかどうか、さらに、仮にハヨン側の損害賠償責任が認められたとしても、制作費のどの程度までハヨン側に損害賠償責任を負わせることができるのかが不明確です。そのため、現時点でSBSがどのような決断を下すのも容易ではない状況だと見られます」と説明した。
これによりSBSとしては、撮影を終えた後に予定どおり編成・放送するのか、放送を延期するのか、あるいはハヨンの降板と再撮影を検討するのか、複数の選択肢を前に悩まざるを得ない状況となっている。どのような決断を下したとしても、相当な費用と制作スケジュールへの負担を覚悟しなければならない。
果たして『勝算あります』は、いつ、どのような形で視聴者のもとに届けられるのだろうか。
(記事提供=OSEN)
■【関連】俳優イ・ジェフン、主演作がお蔵入りの危機か…連続で襲った“共演者リスク”に懸念の声


