『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督の最新作『2012』はマヤ文明の予言にある2012年の世界滅亡を驚異的な技術で映像化した大作。『キンキーブーツ』、『トゥモロー・ワールド』などで幅広い活躍を見せる英国の実力派、キウェテル・イジョフォーは地球滅亡の予兆にいち早く気づく地質学者・エイドリアンを演じている。
役の上では18歳差、そして実際の2人の間には16歳の年齢差が横たわるのだが、カメラの前に並んだ2人を見ると、とてもじゃないが信じられない。こぼれるような若さを感じさせつつ、時折ハッとするような大人の表情を見せる佐々木希と、とても、とても“アラフォー”とは思えない若々しさと、ちょっぴりやんちゃっぽさを含んだ笑顔の谷原章介。昨年、谷原さんの初主演映画『ハンサム★スーツ』で佐々木さんは映画初出演を果たした。そして佐々木さんの初主演作となったこの『天使の恋』で、2人は互いの魅力にどうしようもなく惹かれていく切ない恋人たちを演じることに。軌跡、成長、作品に込めた思い、演じるということ、そしてお互いについて…存分に語ってもらった。
そのきっかけは、ある老婆へのほんの些細な不親切。耳元でささやかれたのは聞き慣れない呪文のような言葉。それは、彼女を恐怖のどん底へと突き落とす呪符だった——。『スパイダーマン』の大ヒットで全世界にその名を知らしめたサム・ライミが、この大ヒットシリーズ以前から、ずっと構想を温めてきたという作品がまもなく公開を迎える。その作品の名は『スペル』。老婆が吐き捨てた禁忌(=スペル)をきっかけに、3日間(=72時間)の恐怖が主人公のクリスティンのみならず、観る者を襲う! 公開を前にサム・ライム自身が作品について口を開いた。
2004年、ある低予算映画がこの世に生を享ける。それは、観る者を惑わす巧みなストーリー展開で熱狂的な支持をもって観客に迎えられ、やがてシリーズ化され、ハロウィーンの風物詩となり“ソリッド・シチュエーション・スリラー”なる言葉を定着させることとなる『ソウ』シリーズの幕開けだった。そして2009年秋、第6作目となる『ソウ6』がついに公開を迎えた。全ての謎をその手に握りしめている男——ジグソウと、狂気を宿した刑事——ホフマン。この2人を演じるトビン・ベル、コスタス・マンディラー、そして監督を務めるケヴィン・グルタートがそれぞれに作品について語ってくれた。
人間の奥底の心理を突くような鋭い描写と巧みな演出力で、世界中で称賛を集める韓国の鬼才、ポン・ジュノ。待望の長編4作目『母なる証明』で彼は、子を想う“母”の情念、そして時に怖ろしいほどの“愛”を描き上げた。本作で、その母を突き動かす息子役として彼が抜擢したのが、実に5年ぶりの俳優復帰となるウォンビンだった。なぜ、監督は彼を選んだのか? そして、ウォンビンはなぜこの作品を復帰作に選んだのか——?