アンドレイとイワンの兄弟は、母と祖母と共に暮らしていた。父は12年前に家を出て行き、兄弟は写真でしか父の顔を知らなかった。そんなある日、突然父が家に帰ってくる。寡黙な父はこれまでのことを一切語ろうとはしなかった。兄弟の戸惑いをよそに、翌朝父は彼らを小旅行に連れ出す。道中、高圧的な態度をとる父に対し、好意的に受け止める兄の一方で弟のほうは徐々に反抗心を募らせていき…。
アンドレイ・ズビャギンツェフ