深夜0時00分に大阪駅を出発する行き先不明の3両編成の列車。大勢の旅人の中に、都会でそれぞれ悩みを抱える男女5人も乗り込んでいた。翌朝列車は「風町」に到着する。そこはぽつんと駅舎が建つ、ある田舎町。年下の恋人の浮気を目撃したOL・由香、干渉しない親との決別を決め自殺しようとした女子高生・華子、家庭でも居場所がなく会社もリストラされたサラリーマン・若林…。彼らを「風町」で迎えてくれたのは、元郵便局長・真鍋や唯一の町医者ちょんちょ先生など心優しい町の人々。どこか懐かしい町の風景と人との触れ合いとを通して、彼らの気持ちに変化が訪れる…。
原田昌樹