東京で働く咲子(松嶋菜々子)は、故郷の徳島で一人暮らす母・龍子(宮本信子)が入院したと聞き、久しぶりに帰郷するが、母が末期ガンだと知らされ愕然とする。身勝手で父のことを決して語らない母に、寂しさとわだかまりを抱えてきた咲子だが、母を看病する中で、医師・寺澤(大沢たかお)と出会い、自分を温かく包んでくれる彼に自然と惹かれていく…。残された時間の中で咲子は、寺澤に背中を押されるように、今まで知らなかった母の人生を知っていく。会ったことのない父のこと、母と父の切なく苦しい恋を。やがて、母の死期が近いと悟った咲子は、母が父と果たせなかったある願いを叶えるために、母を熱狂の阿波おどりへ連れ出す…。
犬童一心
さだまさし原作、犬童一心監督作品『眉山─びざん─』。6月16日から開催される上海国際映画祭、8月23日から開催されるモントリオール国際映画祭など、海外の映画祭への出品も決定したことでも話題となっている。本作が5月12日(土)に初日を迎え、出演者である松嶋菜々子、大沢たかおに加え、『マルタイの女』から実に10年ぶりにスクリーンに復帰した宮本信子、犬童一心監督、さだまさしが舞台挨拶を行った。
東京で働くバリバリのキャリアウーマン、30代。そして、病気のことを娘に話さないほど毅然としたその母親──。