海外でピンホールカメラマンとして活躍してきたシュナイダー植松三奈子(浅丘ルリ子)は、ある日医者からいずれ失明することを宣告される。光を失う前に、悲喜こもごもの思い出が交錯する故郷の地の風景をその目に焼き付けようと久々に帰郷する。兄から受け継いだ昔懐かしいピンホールカメラで市内を撮影する三奈子の目にとまったのは、偶然にも豊橋発祥の「ええじゃないか」を復活させるイベントの準備をしている高校生の行彦(北条隆博)と小枝子(加藤未央)。彼らに幼い日の思い出を語り始める三奈子だった…。
菅原浩志