1938年ロンドン。満たされながらも人気女優ジュリア(アネット・ベニング)は、親子ほども年の違う米国人青年トム(ショーン・エヴァンス)と出逢い、恋に落ちる。しかしそれもつかの間トムは若い女優と恋仲になり、ジュリアは傷心。現実を受け入れ、すべて譲ってしまうかに見えたジュリアだが、傷ついただけでは終わらないのが、大人の恋。彼女の人生の第2幕は、まるで華麗な舞台のように、ドラマティックな結末を用意して、幕を開けようとしていた――。
イシュトヴァン・サボー