欲望と暴力が渦巻く眠らない街、神室町。かつて“堂島の龍”と呼ばれた伝説の極道・桐生一馬(北村一輝)が、刑期を終えて10年振りに戻って来た。それを機に、まるで止まっていた歯車が動き出したかのように、街で事件が多発する。消えた100億円、立てこもる銀行強盗、最愛の人・由美や恩人・風間の失踪、謎の韓国人の出現、強盗を企てるカップル、無二の親友・錦山の裏切り…。そんな時、桐生の前に、母を捜す少女・遥(夏緒)が現れる。狂気の極道・間島吾郎(岸谷五朗)との因縁の死闘を繰り広げながら、桐生は遥を守って突き進む。全ての事件が交錯し、やがてひとつに焦点を結んだ時、国をも揺るがす驚愕の事実が露になる。桐生がそこに見たものは、絶望か? それとも、希望か?
三池崇史