舞台は大坂・通天閣のふもと。生まれてこのかた、運と金に見放された人生を送ってきた幸江(中谷美紀)。母は物心つく前に蒸発し、飲んだくれの父は強盗事件を起こしてムショ暮らし。でもいまの幸江には愛する男・イサオ(阿部寛)がいる。たとえ乱暴者で酒飲みでギャンブルに明け暮れていても、たとえちゃぶ台返しでせっかく作ったごはんを台無しにされても、幸江はただイサオと一緒にいられるだけで幸せだった。なのに、そんな幸江の妊娠が発覚した途端、イサオは彼女のもとから去ってしまった…。85年から90年まで「週刊宝石」で連載された業田良家作の同名4コマ漫画を、『トリック』シリーズの堤幸彦が実写映画化。
堤幸彦