沖縄美ら海水族館の人気者、バンドウイルカのフジの尾びれが突然壊死してしまう。再びフジを泳がせるために、人工尾びれプロジェクトが始まる。世界初の人工尾びれへの取り組みを追ったノンフィクション「もういちど宙へ」を原案にした作品。沖縄を舞台に、イルカのフジとフジのために奔走する新米獣医の心の交流が描かれる。松山ケンイチ主演、監督は『陽気なギャングが地球を回す』の前田哲。
前田哲
沖縄にある世界最大級の水族館・沖縄美(ちゅ)ら海水族館で一番の人気者であるバンドウイルカのフジ。3頭の子供を産み育ててきた“ビッグマザー”である彼女は原因不明の病気で尾びれを失ってしまう。しかし水族館のスタッフや様々な人々の協力を得て、「人工尾びれ再生プロジェクト」がスタートする──。この世界初のプロジェクトを追ったノンフィクション小説「もういちど宙(そら)へ」を原案に描かれた青春ストーリー『ドルフィンブルー フジ、もう一度宙へ』が7月7日(土)に公開を迎え、主演の松山ケンイチをはじめ、高畑充希、西山茉希、池内博之、坂井真紀、利重剛、そして前田哲監督による舞台挨拶が行われた。
イルカのフジ。過去のニュースでその名前を耳にした人も多いのではないだろうか。そう、この『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』は原因不明の病気によって尾びれを失ったバンドウイルカが再び泳げるようになるまでを描いたリアルストーリー。現在も沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館で多くの観光客の注目を集めて止まないバンドウイルカのフジと、そこで働く人々の姿を再現したドキュメンタリーのような映画なのである。
世界初となる人工尾びれ開発の実話に基づき、原因不明の病で尾びれを失ったイルカと、イルカを取り巻く人々のドラマを描いた『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』が7月7日(土)にいよいよ公開初日を迎える。7月3日(火)、公開に先立って本作のプレミア試写会が開催された。上映前には主演の松山ケンイチ、池内博之、坂井真紀そして前田哲監督による舞台挨拶が行われたが、会場はなんと都内の水族館のプール。イルカたちが目の前のプールを泳ぎ回る中、松山さんらが劇中と同じ飼育員の格好で登場すると会場は大歓声に包まれた。
病気のために尾びれを失ったイルカのフジ。「もう一度、泳がせたい」——フジを世話する沖縄美ら海水族館の一人の獣医の熱意が、水族館の仲間やブリヂストンという世界的企業を動かし、世界初の人工尾びれプロジェクトが始動する。
世界初の、イルカの人工尾びれプロジェクトを追った岩貞るみこのノンフィクション、「もういちど宙へ」(講談社)を原案に、イルカのフジと新米獣医の心の交流を描いた『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』。本作の完成披露試写会が3月22日(木)、都内で開催され、舞台挨拶には主演の松山ケンイチ、高畑充希、西山茉希、前田哲監督が登壇した。