観光用プロモーション撮影のために、たった一人で韓国・釜山に降り立った新米ディレクターのクリハラ(柄本佑)。ガイドもなく、右も左も分からないまま街の中をさまよい歩いていく彼は、とある映画祭の会場にたどり着く。その映画祭とは、世界的にも有名な釜山国際映画祭。そこで偶然出会った日本人女性・ヨーコ(江口のりこ)と、まるでカップルのように一緒にこの土地を観光することに。そして瞬く間に3日が過ぎ、帰国の日が近づいてきたとき、クリハラはヨーコがただの観光客でないことを知る――。オールロケが敢行された釜山を舞台に、旅先で生まれる束の間の恋とその挫折を描く。
武正晴