海の見える高級マンションの1303号室。緑川沙弥香の胸は高鳴っていた。明日から恋人の岩田健一郎と共に同棲生活が始まるのだ。引越しを終えた2人は友人を招いてのホームパーティーを開き、沙弥香は人生最高の日を迎えていた。しかし沙弥香は押入れの襖に何者かの気配を感じた後、クマのぬいぐるみを抱き、そのまま躊躇なく地面へと身を投げてしまう。沙弥香の葬儀の日、彼女の死を目撃した健一郎から沙弥香が自殺ではないことを聞かされた姉の真利子(中越典子)。妹の死に不信を感じ、真利子は部屋の整理も兼ねて1303号室を訪れる。そして真利子はクマのぬいぐるみを抱きしめた、隣室(1302号室)に住む少女と出会う。「隣の女の人は、みんな死んじゃうんだよ――」。少女との出会いが、真利子を1303号室の惨劇へと誘う!
及川中