植木職人の見習いをしている16歳のよし子は、顔がゴリラに似ていて性格は強引でわがまま、そして天涯孤独。職場では、同じ見習いにかっこいいドイツ人がいるのに、毎日棟梁に“ゴリラーマン”とののしられる始末だが、人目をまったく気にしない。そんな彼女の夢は歌手になること。小学生の頃から縦笛で自作の曲を書き溜めている。彼女は、女性になりたい男子小学生、やり手の女子高生、汲み取り作業をしているおじさんなど、周囲の人間たちが抱えるトラウマを歌にしていた。歌手デビューを目指しながら、よし子は毎日、力強く生きていく。どんなときでもひるまず、真っ直ぐ前を見据えて生き、常に我が道を進む。
横浜聡子