画家として成功しながらも度重なる浮気が原因で妻と別居中のキャンバス(ダニエル・オートゥイユ)はひとり、生まれ故郷であるカンパーニュ地方に戻ってきた。そこで彼は草木をこよなく愛する幼なじみの庭師・ジャルダン(ジャン=ピエール・ダルッサン)と出くわす。二人は小学生時代の同級生だった。美しく豊かな自然の中で、彼らは互いを懐かしみ、慈しみ、昔と同じように語り合っていく。再び家族への愛情を描くことへの希望を見出すキャンバスと、彼の庭で花や野菜が毎日成長するさまを見守り、友情の喜びを感じるジャルダン。だが、そんな2人に別れのときが近づいていた…。
ジャン・ベッケル