何かあればすぐにジョセフィン・ベイカーの曲を歌いながら踊りだし、いつでも地上から少し浮いているような主婦のオデット(カトリーヌ・フロ)。美容師の息子と生意気盛りの娘と一緒に住む彼女は、昼はデパートの化粧品売り場で働いて、夜はせっせと羽根飾りの内職に励む。そして寝る前にはお気に入りの作家、バルタザール・バルザン(アルベール・デュポンテル)の本を読むのがなによりの楽しみだ。バルタザールは、ベタベタのラブロマンス作家だが、オデットにとっては憧れの存在。ある日、彼に感謝の気持ちを伝えたいとファンレターを渡すことに成功する。一方のバルタザールは最新刊が酷評され、挙句に妻がその評論家と浮気していることを知る。そんな時、オデットのファンレターを読み…。
エリック=エマニュエル・シュミット
わずか10歳にして余命を宣告された少年・オスカー。医師も、そして両親でさえも彼を気遣い真実を告げることができない中で偶然出会ったデリバリーピザの店主・ローズは、誰よりも正直に彼に接し、残されたこの世界での日々の少なさに落ち込む少年にこんな提案をする。「1日を10年と考えて過ごすこと。毎日神様に宛てて手紙を書くこと」。このときから少年の人生は大きく動き始める——。想像力を武器に100歳の人生を駆け抜けた少年と彼との交流の中で人生に確かな“愛”を灯していく周囲の人々の姿を描いた『100歳の少年と12通の手紙』。この命の奇跡の物語を手掛けたのは『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』の原作と脚本、そして『地上5センチの恋心』の監督として知られるエリック=エマニュエル・シュミット。このたび、本作に強く共鳴したという『食堂かたつむり』の富永まい監督と来日を果たしたシュミット監督の対談が実現! “命”や“死”を温かさをもって描いてきた2人が熱く語り合った。
平凡な暮らしの中にも自分なりの幸せを感じながら暮らす主婦と、全てを手に入れながらも満たされないロマンス作家。一通のファンレターによって結び付けられた2人の織りなすドラマを描いた『地上5センチの恋心』が3月1日(土)より公開される。2月25日(月)、本作の試写会が開催され、ゲストとして小倉優子が来場した。
フランス版アカデミー賞とも呼ばれ、フランスで最も権威のある映画賞として知られるセザール賞。今年で第33回目を迎える同賞のノミネートが1月25日(金)に発表された。