「僕は確かにこの風景を知っている。この浜を歩き、これと同じ情景を見たことがある」――。唯一の肉親である祖母を捜し、父の生まれた海辺の町へとやってきた男。夢のような、幻のような記憶と現実の交錯する旅の中で、男は生きる術を知っていく…。数々の国際映画祭での受賞、日本人初のニューヨーク近代美術館所蔵など輝かしい成果を残してきた高林陽一が、デジタルビデオを使い、映像の新たな領域へと挑んだヒューマン・ドラマ。
高林陽一