朝のラッシュ時に山手線車両で、国土交通省の高級官僚、川村安弘が死んだ。警察の調べによると、持病の心臓発作が原因だという。だがそれは、自然死に見せかけた殺人事件だった…。犯人は、日系アメリカ人で米軍特殊部隊出身の暗殺者、ジョン・レイン。これまで政財界や裏社会の重要人物たちを暗殺してきた、凄腕の殺し屋のレインには一つのルールがあった。それは、“女と子供はやらない”ということ。だが、川村が所持していたメモリースティックを巡って、レインの運命が狂い始める――。ハードボイルド・アクション・サスペンス。原作は、2002年にアメリカで出版されるやいなや世界10か国以上で翻訳出版され、シリーズ化されたバリー・アイスラーの人気ミステリー小説「雨…」シリーズ(全6作)の第1作目。
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元CIA工作員のバリー・アイスラーによる人気ミステリー小説を映画化した『レイン・フォール/雨の牙』が4月25日(土)に公開を迎え、主人公の暗殺者、ジョン・レインに扮した椎名桔平が初日の舞台挨拶に登壇した。
舞台は東京。だが、スクリーンに映し出される街並は、見知ったはずの東京でありながらどこか知らない異国の地の裏街のような雰囲気を漂わせている。ターゲットを全て自然死に見せかけて殺害する暗殺のプロでありながら、罠に堕ち、当局に追われる身となったジョン・レインはこの街を疾走する——。演じるは、椎名桔平。ジョン・レインの知的で冷たい一面と、時折、垣間見せる人間味あふれる部分を見事に演じわけ、さらに激しいアクションシーンもこなした椎名さんに『レイン・フォール/雨の牙』の魅力を聞いた。
艶やかで、かわいらしく、同性から見ても思わず溜め息が漏れる──長谷川京子にはそれほどの魅力がある。活躍の場をドラマから映画へ広げてきているここ数年は特にそれを感じる。昨年公開された『七夜待』では、魅力はもちろん演技の幅をグッと広げ、映画女優としての存在感を残した。そんな彼女が次に挑んだ作品は『レイン・フォール/雨の牙』。元CIA工作員の著者による全米ベストセラーの原作を基にしたサスペンス・アクションだ。
元CIA工作員という肩書きを持つ作家、バリー・アイスラーの小説を原作に、椎名桔平、長谷川京子、そしてゲイリー・オールドマンという魅惑的なキャストを揃えて贈るサスペンス・アクション『レインフォール/雨の牙』。4月25日(土)の公開を前に、本作のジャパン・プレミアが開催され、椎名さんに監督のマックス・マニックス、原作者のバリーが上映前の舞台挨拶に登場した。また、スペシャルゲストとして会場には、お笑いコンビのスピードワゴンの2人(井戸田潤、小沢一敬)や鳥居みゆき、山本寛斎が来場、VIP席には椎名さんと親交があるという元サッカー選手の中田英寿の姿も見え、イベントは大きな盛り上がりを見せた。
先週、インターネット上の一部の映画サイトで『アイアンマン2』(原題)に出演するのでは? と報じられたゲイリー・オールドマンだが、彼のマネージャーがこのうわさを否定した。
元特殊部隊所属の日系アメリカ人の殺し屋・レインの暗躍を描き、アメリカで第6作までが発表されている人気ハードボイルド小説「レイン」シリーズ。「雨の牙」(ヴィレッジブックス刊)という邦題で日本でも人気の本シリーズ第1作がこのたび『レインフォール/雨の牙』として映画化されることになった。5月22日(木)、本作の製作発表が行われ、マックス・マニックス監督を始め、主演の椎名桔平、長谷川京子、柄本明、そして撮影のために来日中のゲイリー・オールドマンが出席した。