750年前の乱世の鎌倉時代。困窮する人々や戦で滅ぼされた怨霊におびえる時の権力者の苦悩を、自らも一つになって受け止めていった孤高の人、道元禅師(中村勘太郎)。既成仏教に疑問を抱き、大宋国にわたって正師と真実の教えに巡り合った道元は、日本に戻り、様々な出会いと別れの中で、時の権力に心の太刀で立ち向かい、万人を救済する真の教えを説いていく…。道元禅師の清冽な生涯を通して描く感動の歴史ロマン。原作は、大谷哲夫の「永平の風 道元の生涯」。
高橋伴明
鎌倉時代、余念を交えず、ただ座禅する只管打坐(しかんたざ)の教えを広めた日本曹洞宗の開祖・道元禅師の生涯を描いた伝記映画『禅 ZEN』。道元に帰依し、悲惨な境遇を脱する女性・おりんを演じた内田有紀は「おりんは観客の方々がこの映画の世界に入りやすくするポジションを担う存在、と撮影前に話し合いました」と、高橋伴明監督とのやりとりについて語る。
古く750年前、宋から一人の男によって日本に伝わった仏教の一派、禅。乱世に荒廃していく社会の中で、万人に生きる喜びや希望を説いた道元禅師の生涯を描いた『禅 ZEN』が、1月10日(土)に公開される。これに先駆けて、6日(火)、由緒ある豊川稲荷東京別院にて、外国人を招いた坐禅体験試写会が行われ、女優の前田愛との結婚のうわさも聞こえる中村勘太郎が登壇した。