ある朝、呉服橋劇場の劇場主・轟九蔵が刺殺体で発見された。この事件を、マスコミは大々的に報じる。一方の殺人現場では、ベテラン刑事の猪村(綾田俊樹)が新米刑事の文月(江口のりこ)に事件のあらましを話し聞かせていた。育ての親の死を目の当たりにしながらも、冷静さを捨てなかったという“世紀の女優”天川呉羽(畑野ひろ子)、轟や呉羽と毎日顔を合わせているという支配人の笠(斎藤洋介)、轟家の敷地に住む脚本家の江馬(温水洋一)、妹の歌姫・美鳥(有末麻祐子)など、様々な人間模様が複雑に絡み合いながら、事件の真相へと突き進んでいく…。
秋原正俊