沖縄の離島にやって来た世界的に有名なピアニストの由起子(田中美里)は、島のウミンチュ<漁師>の龍二(佐々木蔵之介)との間に娘・凉子(長澤まさみ)を授かる。しかし、病弱だった由起子は天国に旅立ってしまう。やがて、幼なじみの一也(良知真次)と大介(福士誠治)と兄妹のように育った凉子は、ウミンチュの一也と結婚の約束をする。だが一也は、凉子の父を説得するために宝石サンゴを獲りに出かけ、帰らぬ人となってしまう…。悲しみから自分の世界に閉じこもってしまった凉子を、父と大介はそっと見守る――。沖縄の海を舞台に、最愛の人を亡くした父と娘のそれぞれの愛の痛みと再生を描いたヒューマンドラマ。
cocoレビューを見る中川陽介
美しい自然に恵まれた沖縄の離島、渡名喜島を撮影地に、最愛の人を亡くした悲しみを乗り越えて生きる少女、そして父親との絆を描いた感動作『群青 愛に沈んだ海の色』。6月27日(土)、本作が公開初日を迎え、主演の長澤まさみ、佐々木蔵之介、良知真次、田中美里、そしてメガホンを取った中川陽介監督が初回上映後の舞台挨拶を行った。
サンゴ礁が生息する美しい海と緑豊かな沖縄の小さな島で、海人の父の下、天真爛漫に育った少女・凉子。だが愛する者を失ったとき、彼女は深海の底のような悲しみの世界に…。しかしやがて、その深海にも一筋の光が差し込む——。『世界の中心で、愛をさけぶ』でその人気を不動のものとして以降、近年では「ラスト・フレンズ」や「ぼくの妹」など、母性を感じさせるまでの大人の女性に転身を遂げた長澤まさみ。間もなく公開される『群青 愛が沈んだ海の色』で、彼女は凉子という一人の女性の絶望、そして再生を見事に体現した。どのようにこの難役と向き合っていったのか、話を聞いた。
最愛の男性を失い、絶望に打ちひしがれるヒロインの心の再生を描く『群青 愛が沈んだ海の色』と、恋に破れて帰郷したヒロインが、島の精霊を巻き込んだ騒動を繰り広げる『真夏の夜の夢』。共に沖縄の島を舞台にし、共に愛や恋に翻弄される美しいヒロインを擁した2作がこの夏に観られる。
沖縄の離島を舞台に、ひとりの女性が愛する人を亡くした痛みから再生していく姿を描いた感動作『群青 愛が沈んだ海の色』が6月27日(土)より公開される。昨年の7月に1か月にわたり、サンゴ礁が生きる美しい海など自然豊かな渡名喜島(となきじま)で撮影された本作。公開に先立ち、このたび主演を務めた長澤まさみが、沖縄の文化を広め、観光の振興に寄与した功績を認められ、沖縄県知事から「美ら島沖縄大使」に認定され、15日(月)、晴天の沖縄にてその認定証交付式が行われた。
那覇から船で2時間余り、青い海とサンゴ礁に恵まれる沖縄の小さな島、渡名喜島(となきじま)を舞台に綴られる、ウミンチュ(海人)の父と娘の二代にわたる愛と哀しみの物語『群青 愛が沈んだ海の色』。6月27日(土)の公開に先立ち、3月19日(木)、本作の完成披露試写会が行われ、主人公の父娘を演じた長澤まさみと佐々木蔵之介、共演の福士誠治、良知真次、田中美里、そして中川陽介監督と主題歌を歌う畠山美由紀と音楽を手がけた沢田譲治が上映前の舞台挨拶に登壇した。