沖縄の離島にやって来た世界的に有名なピアニストの由起子(田中美里)は、島のウミンチュ<漁師>の龍二(佐々木蔵之介)との間に娘・凉子(長澤まさみ)を授かる。しかし、病弱だった由起子は天国に旅立ってしまう。やがて、幼なじみの一也(良知真次)と大介(福士誠治)と兄妹のように育った凉子は、ウミンチュの一也と結婚の約束をする。だが一也は、凉子の父を説得するために宝石サンゴを獲りに出かけ、帰らぬ人となってしまう…。悲しみから自分の世界に閉じこもってしまった凉子を、父と大介はそっと見守る――。沖縄の海を舞台に、最愛の人を亡くした父と娘のそれぞれの愛の痛みと再生を描いたヒューマンドラマ。
中川陽介