原発の臨界事故が起きた町に母と暮らす青年、祐一郎(渡辺一志)。開業医だった亡き父の跡を継ぐべく勉強に励んでいるが、常態化した倦怠期の中、祐一郎はギャンブルやドラッグの世界にはまっていく。そしてある日、彼は極秘で行われている放射線科の臨床実験のアルバイトを知る…。前作『カインの末裔』が2007年度のベルリン国際映画祭で高い評価を受けた奥秀太郎が、不安に脅かされる現代日本の若者たちを等身大に描く。
奥秀太郎