1970年代前半、ハワイ・オアフ島のノースショアはすでにサーフィンのメッカとしてその名が知れた場所であり、サーファーにとってそれは憧れのスポットであった。毎冬、世界中から自らの腕を試すサーファーが集結、人類が知り得る最もラディカルな波に挑戦した。それは異文化のクロスロードでもあり、ギャングやドラッグ、ヒッピーにサーファーが集まる無法地帯的な空間でもあった。そして1974年、ここに夢を追い求めて南アフリカ、オーストラリアから6人の若者がやってくる。彼らの目的は、誰も成し得なかった先進的なアプローチでサーフィン界に革命を起こすこと。しかしそこには、ノースショアをホームグラウンドとするハワイアンたちの、強いローカリズムが存在していた――。サーフィンに全てを賭けた6人の若者の苦悩と葛藤、奮闘を描いた感動のドキュメンタリー。閉ざされた世界の扉を突破した男たちの壮絶な闘いの軌跡。
ジェレミー・ゴッシュ