1986年2月、マルコス独裁政権は崩壊し、一家は米国ハワイへ亡命した。イメルダ夫人がフィリピンに遺したのは3000足もの靴と、6000着を越えるドレス、そして、約800億円を超える「不正蓄財」であった。 多大な浪費癖をもって美と権力に執着し、20年ものあいだフィリピン共和国のファ−ストレディとして君臨し続けたイメルダ夫人が、その人生を語ることに初めて承諾した。 今年80歳を迎えるイメルダ夫人だが、フィリピンに帰国した現在でも、不正蓄財を問う裁判は続いている――。本人や彼女を知る周囲の人たちによるコメントと、当時の貴重な映像によって彼女の内面にまで踏み込んだドキュメンタリー。
cocoレビューを見るラモーナ・ディアス