1972年、日本の音楽シーンは、平和を歌うフォークの全盛期。そんな中、リーゼントに革ジャン、黒ずくめのファッションで矢沢はR&Rバンド「キャロル」を率いて衝撃のデビューを果たす。解散後、ソロ・アーティストの道を選んだ矢沢は、会場使用拒否など、立ちはだかる様々な障害と戦いながら、名実ともにトップスターへと登りつめる。そして、更なる高みを目指し自分の音楽を追求し続け、武道館100回公演という偉業を成し遂げる。観客の心を鷲掴みにし、熱狂の頂へ誘うダイナミックなステージングを収めたカメラは、一転、舞台裏へ入り込み、素顔の矢沢を追いかける。野心に満ちた目で夢を語る若き日の矢沢と、いま、60歳を迎えた矢沢が先に見ているもの。貴重な未公開映像の数々が、30年間の歳月を映し出す――。
増田久雄
YAZAWAがグリーンカーペット&舞台挨拶に参上! ミュージシャンの矢沢永吉の歩んできた軌跡を追ったドキュメンタリー『E.YAZAWA ROCK』が10月21日(水)に東京国際映画祭で上映された。
まもなく開幕する第22回東京国際映画祭に、還暦を迎えた“ロックの帝王”矢沢永吉が参戦することが分かった。
フォークが全盛を誇る70年代初頭、日本にロックという新風を巻き起こして以来30余年間、一切ぶれることなく、ロック街道をノンストップで突き抜けてきたスター、矢沢永吉。この不世出のカリスマの軌跡を映し出したドキュメンタリー『E.YAZAWA ROCK』がこの秋、公開される。実は、矢沢さんは昨日9月14日(月)が60回目の誕生日、つまり還暦を迎えたわけだが、この記念すべき日に、この映画が10月開催の第22回東京国際映画祭の特別招待作品として上映されることが正式に発表された!