12年前、教職にあった波多野(仲村トオル)は教え子との結婚をスキャンダルとして扱われ、学園を追放され、若き妻とも離婚に追い込まれる。いまは故郷で塾の講師をして暮らす波多野だったが、失踪した塾の教え子の捜索のため再び東京へ。そこで、この事件の裏に、かつて自分を学園から追放した男たちが絡んでいることに気づく。捜査を進めるうちに波多野は、かつての妻・雅子(小西真奈美)と12年ぶりに再会する…。志水辰夫による傑作ミステリーを阪本順治監督が映画化。
阪本順治
不惑の四十を超えれば“おじさん”であることは当然のことなのだが、45歳を迎えたこの男、それを全力で拒否する。「僕、いまだに現場でも“自称おじさん”ができない(笑)。子役に説明するときも『おじさんがこうするから…』とか言えないんです」と“大人げなく”笑う。だが、年を重ねたということは同時に芸歴を積み上げてきたということ。仲村トオルは昨年、デビュー25周年を迎えた。ここ数年、善悪いずれのタイプにしろ大人の男の役柄が目立ったが、25周年を記念した主演作『行きずりの街』では、いい大人のかっこ悪さとでも言うべき姿を見事に体現している。スクリーンに映し出される“カッコ悪い仲村トオル”はどのように作られたのか? デビューから25年分、年を重ねるとはどういうことだったのか? 改めて話を聞いた。
映画『行きずりの街』の初日舞台挨拶が11月20日(土)、東京・銀座の丸の内TOEI1で行われ、主演の仲村トオル、共演の小西真奈美、窪塚洋介、南沢奈央らが出席した。
人気ミステリー作家・横山秀夫の4つの短編を、仲村トオル、岸谷五朗、玉山鉄二、渡部篤郎という4人の人気俳優をそれぞれ主演に据えて映像化した「横山秀夫サスペンス」。WOWOWで放送された本作がこのたび、DVDでリリースされ、4作品をまとめた予告編も到着した。
映画『行きずりの街』に主演する仲村トオルが10月25日(月)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた第23回東京国際映画祭での上映の舞台挨拶で、俳優生活25周年を共演の小西真奈美、阪本順治監督らからアルコール度数50度の特製カクテルと共に祝福された。
仲村トオル主演の『行きずりの街』が、先日より開催中の第15回釜山国際映画祭にて上映され、仲村さんと阪本順治監督がトークイベントおよびティーチインに出席。公式上映が行われると、すぐに韓国での劇場公開が決定した。
もはや、読者に最も大きな影響力を持つ文学賞にまで発展を遂げた「本屋大賞」に続けとばかり、全国の独立系映画館が参加し、映画館スタッフが選ぶ映画賞として昨年より始まった「映画館大賞」。2回目を迎える今年は3月15日(月)に発表される。
年の瀬が迫り、映画界でも来年に向けた動きが活発化! そんな中、11月19日(木)に東映の2010年ラインナップ発表会が行われ、行定勲監督ら公開待機作の監督陣が集結した。
1991年度の「このミステリーがすごい!」第1位を獲得した「行きずりの街」(志水辰夫著・新潮文庫刊)が仲村トオルと小西真奈美を主演に迎えて映画化されることが決定した。