時は江戸。東北は海坂藩の近習頭取・兼見三佐ェ門(豊川悦司)には、消せない過去があった。三年前、藩主・右京太夫(村上淳)の愛妾・連子(関めぐみ)を城中で刺し殺したのだった。最愛の妻・睦江(戸田菜穂)を病で喪った三左ェ門にとって、失政の元凶である連子刺殺は死に場所を求めた武士の意地でもあった。が、意外にも寛大な処分が下され、一年後、再び藩主の傍に仕えることになる。ある日、中老・津田民部(岸部一徳)から「鳥刺し」という必勝の技を「お上のために役立てろ」という秘命を受けるのだが――。藤沢周平の人気シリーズ「隠し剣」の中の傑作「必死剣鳥刺し」の映画化作品。
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時代小説の妙手、藤沢周平の作品群の中でも、ファンの間で高い人気を誇る「隠し剣」シリーズの中の一篇を平山秀幸監督の手で映画化した『必死剣鳥刺し』。武士道、己、仁義宿命——様々な “荷物”を背負った一人の剣客の姿が現代に生きる我々に“生”を訴えかけるが、物語の中で全ての事件の“元凶”として存在するのが海坂藩主・右京太夫と彼の愛妾であり、その立場を利用して政道へと介入しようとする連子(れんこ)。これを演じるのは様々な作品での“怪演”が光る村上淳と、ドラマに、映画に存在感を放つ関めぐみ。2人に話を聞いた。
映画『必死剣鳥刺し』の完成報告会見が7月5日(月)、東京・千代田区の東京會舘で行われ、主演の豊川悦司らが、先月末に決定した本作の第34回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門出品の喜びを語った。
豊川悦司が4月23日(金)、東京・千代田区のサイエンスホールで同日始まった、第1回日本シアタースタッフ映画祭で主演映画『必死剣鳥刺し』(平山秀幸監督)の舞台挨拶を行った。
年の瀬が迫り、映画界でも来年に向けた動きが活発化! そんな中、11月19日(木)に東映の2010年ラインナップ発表会が行われ、行定勲監督ら公開待機作の監督陣が集結した。
藤沢周平の代表作「隠し剣」シリーズの中でも、傑作と名高い一編を映画化した『必死剣鳥刺し』が豊川悦司主演で公開されることが決まった。