大名の山蔭右京(中村勘三郎)は、奥方の玉の井に隠れて恋人の花子に逢いに行くために、屋敷にある持仏堂に籠り座禅の行をすると嘘をつく。右京は太郎冠者(市川染五郎)を呼び、自らの身替りとして衾(現代で言う掛け布団)を被せ、急いで花子のもとへ向かうのだが、夫を心配した玉の井が持仏堂に見舞いにやって来る。驚いた太郎冠者はごまかそうとするのだが、衾を剥ぎ取られてしまう。怒った玉の井は、太郎冠者の代わりに衾を被り右京の帰りを待つことに…。