1971年春、ローリング・ストーンズは税金亡命者としてフランスに居を構えるため、イギリスを離れた。キース・リチャーズはカンヌ近くのコートダジュールにあるネルコートという別荘に暮らし、そこでストーンズの名作「メイン・ストリートのならず者」のほとんどの曲のレコーディングが行われた。ストーンズのメンバー自身の言葉と、イギリスを離れていた時期の膨大な未発表アーカイブ・フッテージを基に、最高傑作とも評されるこのダブル・アルバムについてのストーリーを明かしていく――。
スティーヴン・キジャック