古い屋敷のベランダ、木洩れ日が一面に輝くガラス窓、ワルシャワ郊外。いまは年老いて愛犬フィラと暮らすアニエラ。第二次大戦後、共産主義政府に強制された間借人がやっと出て行き、再び自分の家を取り戻したアニエラは息子の家族に同居を提案する。しかし息子が出した答えは求めていたものとは違うものだった。さらに、彼女が思ってもいなかった事態に陥ってしまい、アニエラはある決断に迫られる。
ドロタ・ケンジェジャフスカ