4世紀のエジプト、アレクサンドリア。栄華を極めたこの都市も、ローマ帝国の崩壊が間近に迫り、混乱を迎えつつあった。その中で、類まれなる美貌と明晰な頭脳を持った女性天文学者・ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、学問に情熱を注ぎ、弟子に講義を行っていた。生徒でもあり、後に彼女の長官となるオレステス(オスカー・アイザック)、奴隷ダオス(マックス・ミンゲラ)は密かにヒュパティアに想いを寄せる。やがて科学を否定するキリスト教徒たちと、それに屈しない学者たちの間で激しい対立が勃発。そして攻撃の矛先は、彼女に向けられていった――。
アレハンドロ・アメナーバル