イスラエルがパレスチナに侵攻を果たした1948年のエルサレム。その路上には紛争により焼け出された孤児たちの痛ましい姿があった。ヒンドゥ・ホセイニは、そうした孤児たちのために資産をつぎ込み、やがて3,000人を超える少女たちのホームとなる「ダール・エッティフル」という学校を創設する。その学校に、幼いころからヒンドゥの与える愛と教育を受け、未知数の可能性を秘めた少女ミラルがいた…。『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督が、占領と紛争の東エルサレムに生きる少女が成長していく様を丁寧に描き出す。
ジュリアン・シュナーベル