2006年。日本海に面した石川県、奥能登。能登半島の先端に位置する門前町。カメラが映し出すのは、過疎の進む寂れた小さな町に、たった1校だけある石川県立門前高等学校の何の変哲もない女子ソフトボール部。2007年3月25日に能登半島を震度6強の地震が襲い、この門前町を直撃。町が落胆と絶望の中で、胸を張って駆け抜けていく少女たちがいた。門前高校女子ソフトボール部の部員たちだ。被災してから、わずか2週間とまだ傷跡が深く残る高校のグランドに立ち、彼女たちは練習を再開した。悲嘆にくれる町中に、突然響きわたった女子高校生たちの明るい掛け声。そこにあるのは“明日への希望”、そして再生と復興の物語の始まりだった――。
横山隆晴